今回は映画『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』を見てきたので、あらすじ・感想・評価・考察などをネタバレ有でご紹介したいと思います。
2023年夏に公開された映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』の続きとなる原作9巻を原作としたアニメ映画です!
こんな人に読んでもらいたい!
- 映画『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』をまだ見ていない人
- とりあえずどんな作品かを知りたい人
- 映画『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』は、映画館で見るに値するかを知りたい人
この記事を読んで戴ければ映画『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』の魅力を知れるだけでなく、きっと映画館に見に行きたくなることでしょう。
前作の『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』のレビューはこちら!
映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』のあらすじ【ネタバレ有】
三月に入り、三学期も残り1ヶ月。恋人の桜島麻衣の卒業式を迎えた梓川咲太。
七里ヶ浜の海岸で麻衣を待っていると、彼の目の前に子役時代の麻衣にそっくりな小学生が現れる―。「おじさん、だぁれ?」
これは夢か幻か、不可思議な体験を思い返していた咲太のところに父親から電話がかかってくる。
「母さんのことなんだが、花楓に会いたいと言っててな」
それは、花楓に起きた出来事を受け止めきれず、長いこと入院していた母親から届いた「会いたい」という願い。
母の願いに応え、花楓と共に母親と会うことを決めるも久しぶりの対面の機会に緊張を隠し切れない。
そんな咲太の体には見慣れない傷跡が現れる。これは新たな思春期症候群の前触れか―。
『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』のストーリー
さて、おおまかなストーリーですが―――
主人公・梓川咲太が七里ヶ浜の海岸で麻衣を待っていると、以前夢に見た麻衣そっくりの小学生に声をかけられる。しかしすぐに消えてしまう。
そんな体験をした頃。父親から連絡が入り、母親が妹の花楓に会いたいと言っていることを聞く。花楓の意志を確認した上で、母親に会いに行く2人。
無事妹と母親は再会を果たし、また家族4人で暮らしていけるかもしれないと思った矢先、咲太は自身の身に起きている不可思議な現象に気付く。
かつて麻衣がそうであったように、咲太もまた誰からも認識されなくなってしまっていた。誰にも見えない状況。そんな中、再び麻衣そっくりの小学生に声をかけられる。
彼女に手を引かれるままに自宅へと戻る咲太。目が覚めるとそこは別の世界―――「理想な世界」だった。
しかし咲太は元の世界へ戻ることを決意。麻衣そっくりの小学生の力を借りて元の世界へ帰還。再び誰からも認識されない世界だったが、唯一麻衣だけが彼を見つける。
麻衣に励まされ、母親と再び対面。自らの気持ちを吐露することで母親は咲太に気付き、元へと戻ってハッピーエンド。
―――ってカンジですかね。
長いシリーズの中の1つの話なので、最初から見ていないとわからない設定やキャラクターもいますが、全体的な話は初見でも十二分に面白いと思ってもらえる作品だと思います。
もちろん前作『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』までのアニメを全部見てからの方がより楽しめるとは思いますが、さらっと見に行くのも全然アリですよ笑
映画『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』の感想・評価・考察【ネタバレ有】
ココからは実際に映画『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』を見てきた私の感想や評価、考察などをネタバレ有で語っていきたいと思います。
咲太の心情が垣間見える作品
本作『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』は、まさに梓川咲太の本音みたいなものが表現されている作品だと思います。
主人公・梓川咲太は若干達観していて無気力な感じが垣間見えるキャラクターなのですが、その根幹にある部分が垣間見えました。
誰からも認識されなくなってしまった世界で、彼女である桜島麻衣だけが咲太のことを見つけ出し、咲太が母親への思いなど自分の気持ちを口にした後に、麻衣が伝えた言葉。
「大人になったってことでしょう?」
それを聞いた咲太は泣いてしまうですよね。。。これって咲太にとっては「大人になった」ってことではなく「大人にならざる得なかった」って思いもあるのだと、私は思うんです。
自分の中にある色んな気持ちに蓋をして生きないといけない。大人になるってそういうことでもありますよね。生きていくために、割り切れないことでも受け止めていかないといけないですから。
ですが咲太にはまだそれを受け入れきれない「幼さ」のようなものがある。。。だからこそあのようなキャラクター性になるんだと思います。
この作品以降、彼がどのように変わっていくのか……楽しみですね。
泣ける映画だった!
正直に言いましょう。ラストシーンではボロ泣きでした笑
それまで認識できなくなっていた咲太に母親が気付いて、そこへ花楓がやってきて、3人で涙するシーンなんですが、もう……マジでグッときました。
咲太の泣くタイミングが抜群に良いんですよね。
気づいてくれた母親と会話している時はまだ涙が流れてないんですけど、そこへ花楓がやってきて、花楓に自分の思いを伝えようとする時に涙がこぼれちゃって、それで花楓もつられて……
なんて言うんですかね。。。花楓のことを優先していた部分が強かったから、花楓に自分の気持ちを伝えた時にそれまでの思いが溢れてしまったんでしょうね。
花楓もそんな兄の涙を見て、感謝や申し訳ない気持ちなど様々な感情が入り混じって溢れ出てしまったんだと思います。
正直このラストシーンは3人の複雑な思いが絡み合っているシーンなので、こうして言葉にすることも難しく、そして野暮なんだとも思います。
なので是非とも映像で見てもらいたいです。
しっかり続編の伏線が入っていた
私は原作小説の方を読んでいないので、先のことは知らないのですが。
今作の『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』の中においても、続編の伏線が結構入っているなぁ……と思いましたね。
そしてそれを裏付けるかの如く、エンドロール後にはきっちりと「大学生編」のアニメ化決定のお知らせが入っていました笑
まず分かりやすい伏線は『霧島透子』と呼ばれるネットシンガーですね。ラストで幾つもの未来を見てきた牧之原翔子が「見たことない」とけん制してきました。
そしてもう1つが「パラレルワールド」ですね。
今作では麻衣そっくりのランドセルガールに連れられて行った『理想の世界』でしたが、正直この作品においてはそれほど必要のない展開でしたので。
まぁこれも続編の伏線なのでしょうね。。。特に「赤城郁実」という女生徒が出てきたのに、本作品では大して触れずに終わったので、間違いなく伏線なのでしょう。
もちろんこのランドセルガールについても詳細は語られてないので、この先に出てくる可能性は十二分にあると思います。
この先も楽しませてくれる作品だと言えるでしょう。
【まとめ】家族愛溢れる作品でした!
いかがでしょうか。前作『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』も含めて、家族愛溢れる作品だったと思います。
イジメによって引き起こされた家族崩壊が、「思春期症候群」という都市伝説を経てまた元に戻っていく……そんなハートフルな作品群でした。
いや~久々に映画館で泣きました笑 ちょっと恥ずかしくなるくらい泣いてたんじゃないかって思ってるくらいです。
是非とも見て戴き、私のように恥ずかしくなってもらいたいです笑
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