今回はアニメ『物語シリーズ』のヒロインであり、オフ&モンスターシーズンのもう1人の主人公でもある「千石撫子」とは? その詳細なデータを【ネタバレ有】でまとめましたのでご紹介したいと思います。

『化物語』からオフ&モンスターシーズン『忍物語』までの「アニメからわかる範囲」のデータになります。
こんな人に読んでもらいたい!
- オフ&モンスターシーズンを楽しみにしてる人
- 『物語シリーズ』をあまり詳しく知らない人
- ロリコンホイホイにやられた人 笑
この記事を読んで戴ければ、アニメ『物語シリーズ』のヒロイン・千石撫子について詳しくなれることでしょう。
アニメ『物語シリーズ』ヒロイン・千石撫子とは?【ネタバレ有】
アニメ『物語シリーズ』のヒロインの1人である千石撫子(せんごくなでこ)。
彼女はオフ&モンスターにおけるもう1人の主人公でもあるのですが、皆さんは彼女についてどのくらい知っていますか?
今回は『物語シリーズ』未視聴の方でも楽しめるように、そして視聴済みの方には「千石撫子」を思い出して戴けるように、詳細なデータをまとめました。
千石撫子のパーソナルデータ
まずは千石撫子のパーソナルなデータをまとめます。
パーソナルデータ | |
---|---|
名前 | 千石撫子(せんごくなでこ) |
年齢 | 14歳 |
生年月日 | 6月3日生まれ |
星座 | ふたご座 |
血液型 | B型 |
身長 | 153cm |
体重 | 38kg |
利き手 | 右利き |
視力 | 両目とも2.0 |
家族構成 | 3人家族(父・母) |
所属 | 公立七百一中学校 2年2組 出席番号28番 (3年進級後は不明) |
好きな食べ物 | ハンバーグ・焼きそば |
好きな漫画 | 80年代 |
好きなゲーム | レトロ |
好きな音楽 | フォークソング |
好きな色 | 紫 |
一人称 | 撫子 |
小遣い | 月1,200円 |
CV | 花澤香菜 |
千石撫子の登場タイトル
次に千石撫子が登場するタイトルをまとめます。
タイトル | サブタイトル | 話数 | 備考 |
---|---|---|---|
化物語 | なでこスネイク | 其ノ壹~其ノ貮 | メインで登場 |
つばさキャット | 其ノ壹 | 学校前で阿良々木暦と会話 | |
其ノ肆 | 阿良々木暦から電話で頼み事される | ||
偽物語 | かれんビー | 其ノ壹 | 電話のみ登場 |
其ノ貮 | 自室で阿良々木暦と遊ぶ | ||
囮物語 | なでこメデゥーサ | 其ノ壹~其ノ肆 | メインで登場 |
恋物語 | ひたぎエンド | 其ノ貮~其ノ伍 | 怪異(神)として登場 |
暦物語 | こよみウィンド | – | 阿良々木家で暦と会話 |
こよみマウンテン | – | 今回のオチで登場 | |
終物語 | おうぎダーク | 其ノ貮 | 阿良々木月火と漫画を描いている |
続・終物語 | こよみリバース | 其ノ貮・其ノ參・其ノ伍 | 前任の神様として暦に助言 |
愚物語 | つきひアンドゥ | – | 斧乃木余接の頼みで絵を描く |
撫物語 | なでこドロー | 其ノ壹~其ノ伍 | メインで登場 |
上記以外にも「ワンカットのみ登場」などの出演タイトルはありますが、そちらは除外しています。あくまでもある程度の出番・見せ場のあるタイトルのみです。
千石撫子の副音声・オーディオコメンタリー出演タイトル
次に『物語シリーズ』恒例の副音声・オーディオコメンタリーの出演タイトルをまとめます。
ココでは現在円盤化されている『続・終物語』までとなっています。また、他のキャラクターの副音声・オーディオコメンタリーに関しては下記の記事をご覧ください。

タイトル | サブタイトル | 収録話 | 副音声出演者 |
---|---|---|---|
化物語 | なでこスネイク | 其ノ壹 | 千石撫子・忍野メメ |
其ノ貮 | |||
つばさキャット | 其ノ壹 | 千石撫子・羽川翼 | |
偽物語 | かれんビー | 其ノ壹 | (※裏音声) 千石撫子・阿良々木月火 |
其ノ貳 | |||
猫物語(白) | つばさタイガー | 其ノ肆 | 千石撫子・阿良々木月火 |
其ノ伍 | |||
鬼物語 | しのぶタイム | 其ノ參 | 千石撫子・忍野扇 |
其ノ肆 | |||
続・終物語 | こよみリバース 上 | 其ノ參 | 千石撫子・阿良々木月火 |
こよみリバース 下 | 其ノ伍 | 千石撫子・忍野扇 |
千石撫子はどんな人物?
ココでは千石撫子はどんな人物なのかについて、まとめています。
強力なロリコンホイホイ笑
千石撫子と言えば、世間的一般的には「強力なロリコンホイホイ」として認知されています笑
彼女はその可愛らしい容姿や言動で、世の中のロリコンを次々と陥落させた最強クラスの「ロリ妹キャラ」なんですよね。
その最強っぷりが現れているシーンが、『物語シリーズ』には数多くあります。
例えば『化物語 なでこスネイク』でのシーン。
ベッドの上で「手ブラ+ブルマ姿」を披露しながら「撫子の裸を見て、いやらしい気持ちになったりは、しないよね?」なんてセリフを口にしたり。
さらにスクール水着姿を披露したかと思えば、蛇に巻き付かれて悶えてみたり。
たった2話でかなりやられた人も多かったことでしょう笑 『化物語』「なでこスネイク」のDVDはパッケージ買いがかなりあったなんて話もありますしね。
その他にも『偽物語 かれんビー』でのシーン。
阿良々木暦を部屋に招いて、普段はしないような「キャミソール+ミニスカート姿」を披露するだけでなく、前髪を上げてアピールしてみたり。
部屋に入った途端に阿良々木暦の服を脱がすだけでなく、自分も薄着になって目の前でゴロゴロしてみせたり。
さらにはその恰好でツイスターゲームを提案して実行するなんて……そりゃ神原駿河に「ラスボス」と呼ばれてしまうことでしょう。
既にロリコンはもちろん、ロリコン否定派も「もうロリコンでもいいや」と意見を変えてしまう程の魔性のロリコンホイホイ―――それが千石撫子なんですよね。
表裏のある性格
千石撫子の性格を一言でまとめると「表裏のある性格」だと言えるでしょう。
表立って見える性格はこちら。
- 内気
- 臆病
- 人の視線には敏感
- 無口
- 意外と笑い上戸
ですがこれは他人から「可愛い」を強要されたが故に生まれている―――他人に見せている側面が強く、千石撫子の本質を性格とは異なります。
本質たる裏側の性格はこちら。
- 幼くて頭足らず
- ワガママ
- 他人に対して完全な無関心
- 誰も疑わないが信用もしない
- 可愛らしさを押し付けれるとストレスを感じる
- 感情が爆発すると口調や態度が暴力的になる
なので本質的には「自分のことしか考えていない子供」だと言えるのではないでしょうか。
【追記】そして千石撫子はこれまでの経験を糧に成長し、『物語シリーズ オフ&モンスターシーズン 撫物語』にてその成長した姿を見せてくれることになりました。
千石撫子の主な出来事【ネタバレ有】
ココではアニメ『物語シリーズ』内における千石撫子に起きた主な出来事をまとめます。
アニメーションとして表現されていることはもちろん、本人談や他人の会話から得られた情報も含めてまとめています。
【6年前】小学2年生の頃
千石撫子が小学2年生になった頃。
その可愛さから阿良々木月火が声をかけて友達になり、その流れで兄である阿良々木暦と知り合います。
阿良々木暦から自転車のチェーンを直してもらったこともあって「頼りがいがある」ことを知った千石撫子は、阿良々木暦に「暦お兄ちゃんと呼んでもいいですか?」と許可を取り、以降は「暦お兄ちゃん」と呼ぶようになります。
この頃から暦お兄ちゃんに恋心を抱くようになります。
4月~6月頃
春休みの広まっていた「吸血鬼の噂」が落ち着き、貝木泥舟が中学生に「おまじない」を流行らせていた頃。
中学2年生になった千石撫子は、同級生の男子から告白され、それを断ります。
そのことが起因して告白してきた男子のことが好きな女子から「呪い」のおまじないをかけられ、同時にその男子からも「呪い」のおまじないをかけられてしまうことに。
千石撫子はその「呪い」を解くべく「呪い」について勉強。そして北白蛇神社にて、蛇をブツ切りにするという解呪の儀式を行っていくようになります。
しかし解呪の儀式のやり方は、正しくも場所や運が悪かったことで怪異・蛇切縄が発動。千石撫子の身体を蛇が締め付けるようになります。
6月11日
何度目かもわからない解呪の儀式を行っていた6月11日。北白蛇神社からの帰り道の階段。
忍野メメから依頼で北白蛇神社へとやってきた阿良々木暦・神原駿河とすれ違います。
千石撫子は、それが「暦お兄ちゃん」であることに気付きましたが、何の会話もすることなくその場を去ります。阿良々木暦の方は、この段階では「千石撫子」だと気づきませんでした。
6月12日
阿良々木暦と北白蛇神社の階段ですれ違った日の翌日・6月12日。
千石撫子は、未だ解呪されない「呪い」について勉強するべく本屋へ行き、呪術やまじないについての本を立ち読みします。
お金がないので買ったりはせずに立ち読みばかりをしていたそうです笑 そしてその姿を阿良々木暦は見かけて、彼女が「千石撫子」であることを思い出します。
その後、千石撫子は北白蛇神社を訪れ、再び解呪の儀式を実行。
千石撫子が本屋で「呪い」について調べていることを知った阿良々木暦は、神原駿河を伴って北白蛇神社へ向かい、千石撫子を保護します。
阿良々木家へと招かれた千石撫子は、今自分が置かれている状況を説明。それを聞いた阿良々木暦は忍野メメの助言を得て、再び千石撫子・神原駿河と共に北白蛇神社へ。
そして怪異・蛇切縄の解呪に成功します。
とはいえ実は蛇が2匹おり、1匹は解呪に成功したものの、もう1匹は無理やり引き離してしまったことで「呪い」をかけた同級生の男の子へと戻ってしまうという、誰もが救われた結果ではありませんでしたが。
ともあれ解呪に成功し、夜も遅いということで、千石撫子・阿良々木暦・神原駿河の3人はそろって学習塾跡に泊まり、翌日を迎えます。
6月13日
解呪が成功した翌日・6月13日の放課後。
千石撫子は阿良々木暦・神原駿河が通う私立・直江津高校の校門前で2人を待ち伏せます。
神原駿河は見かけるも凄まじいスビートで駆け抜けていってしまって捕まりませんでしたが、その後出てきた阿良々木暦とは会話。感謝の思いを伝え、神原駿河に返すはずだったブルマとスクール水着を阿良々木暦経由で返してもらうことに。
そこへ羽川翼が登場し、千石撫子は逃げるようにその場を後にします。
6月14日
羽川翼がブラック羽川になってしまった6月14日。
GWと同じ方法で羽川翼を元に戻すべく、忍野忍の協力を得ようとしていた阿良々木暦でしたが、肝心の忍野忍は家出してしまい行方知れずな状況。
千石撫子のところへ、阿良々木暦から電話がかかってきます。
内容は「忍野忍が家出したから探すのを手伝ってほしい」ということ。千石撫子は了承して、外へ忍野忍を探しに行くことになります。
結果として忍野忍は阿良々木暦の陰に潜んでいたので、徒労だったことになります。
7月29日
夏休みが始まり、毎日受験勉強に勤しんでいた阿良々木暦が、急遽羽川の都合で暇になった7月29日。
再び千石撫子のところへ、阿良々木暦から電話がかかってきます。
内容は「以前に遊ぶ約束をしていたから、今日なんかどうだろう?」というお誘い。千石撫子は「むしろ今日しかないよ!」くらいの勢いで了承します。
その後、千石撫子は家に遊びに来た阿良々木暦を迎え入れます。
そして「家には誰もいない」アピールをしつつ、服を脱いだり脱がせたり、さらにはツイスターゲームをしてみたりと大胆行動をとります。
結果として急遽母親が帰ってきたということで、阿良々木暦もお暇することになりました。
8月初旬
貝木泥舟が街を去り、「おまじない」の件がある程度収束を見せ始めていた8月初旬。
千石撫子が阿良々木家を訪問し、阿良々木暦とパーティーします笑
まぁ遊びに来たっていうことなわけですが、その際に千石撫子は「なぜ中学生の間でおまじないが流行ったのか?」についての話をします。
要は意図的に流行らすことなんで出来るのか?ということですね。その答えについては後日談で阿良々木暦が貝木泥舟から直接話を聞いています。
9月頭~10月30日まで
夏休み明けの9月頭のある日。
千石撫子は、街中で戦場ヶ原ひたぎと歩いている阿良々木暦を見かけます。
阿良々木暦がこれまでいろんな女の人と歩いている姿を目撃している千石撫子でしたが、戦場ヶ原ひたぎとの雰囲気から「2人は付き合っている」と直感で理解した様子。
そしてその日以降、千石撫子は北白蛇神社へと足繁く通って神頼みするようになります。
「何を神頼みしていたのか?」については解釈がわかれるところですが、大きくわけると「阿良々木暦と両想いになれますように」か「戦場ヶ原ひたぎを亡き者にしたい」の2通りかと思われます。
本来ならば神頼みしたところで……という話なのですが、千石撫子は過去に「おまじない」の被害を実際に受けており、そして怪異を知る者です。
それはつまり、そういう超常なる現象が起きることを知っているということ。神頼みをすることで願いが叶う可能性を知っているからこその行動なんですよね。
10月31日
そんな神頼みを続けていた頃。阿良々木暦が、羽川翼と共に老倉育の家を訪れて母親失踪の謎を解き、ある程度の関係修復をした日から4日後。
朝登校中、千石撫子は忍野扇と初対面します。
この段階では、この時に忍野扇から「いつまでも被害者のままではいられないんだよ?」的な話をされただけ。なのに時間は凄く経っていた……みたいな表現がなされます。
そして千石撫子は、そのまま登校して学校の下駄箱で白い蛇の幻覚を見ることになります。
怪異を知っている千石撫子は、助けを求めて阿良々木暦へと電話するのですが、電話を切った直後に受話器から「白い蛇」―――クチナワが出てきて話しかけてきます。
千石撫子はそのクチナワに誘われるように北白蛇神社へ向かい、そこでかつて自分が解呪の為にブツ切りにした蛇の死骸の幻覚を見せられます。
クチナワはこの北白蛇神社に祀られていた神だとのこと。つまり千石撫子は、蛇神信仰の神社で蛇殺しをしていたことになり、それは加害者たる行為だと告げられます。
「その行為の代償として、自らの死体―――ご神体を探してほしい」と告げられた千石撫子は断れず了承。クチナワは白いシュシュの形をとって行動を共にするようになります。
11月1日
ご神体を探すことになった日の翌日・11月1日。
千石撫子は、夜に家を抜け出してご神体探しを始めます。
「ご神体に近づけばわかる」というクチナワの言葉に従って街を歩き、反応のあった近くの砂場を掘り起こすも出てこず、そのまま砂遊びに興じていると、そこに阿良々木暦が現れて保護される流れです。
阿良々木家へと連れていかれて説教。そして今晩は阿良々木暦のベッドを借りることになるのですが、その間に『暦物語 こよみマウンテン』のオチの話が入ります。
11月2日
阿良々木暦のベッドで目が覚めると阿良々木月火に抱きしめられていたところから始まる11月2日。
そこで千石撫子は、ベッドの上で阿良々木月火と恋バナをします。
その際に阿良々木月火から「絶対に叶わない恋愛を、安心してやっているってかんじなのかな」 と指摘され、さらに前髪をバッサリと切られてしまいます。
その後学校へと登校し、下駄箱前で先生から話しかけられるわけですが……そこでそれまでの鬱憤が爆発することになります。
まるで人が変わったかのような口調で先生を責め立てるだけでなく、教室まで行ってクラスメイトにブチ切れる千石撫子。流石にそのまま早退。
そしてクチナワから「ご神体は阿良々木暦の部屋にある」と告げられて、千石撫子は阿良々木家へと侵入。阿良々木暦のデスクの引き出しに入っていたエッチな本に挟まっていたご神体―――「お札」を発見。
するとそこへ―――阿良々木暦・忍野忍が登場。
阿良々木暦は千石撫子を刺激しないように「お札」から手を離すように説得しますが、忍野忍は強引に奪い取ろうとします。
それに対して千石撫子はそのお札を飲みこみ……「神(蛇神)」へと変貌。阿良々木暦・忍野忍を撃退して、北白蛇神社へ。
追いかけてきた阿良々木暦・忍野忍を再び撃退し、阿良々木暦の命を奪おうとしたその時、阿良々木暦の携帯電話へ戦場ヶ原ひたぎから電話が。
千石撫子は戦場ヶ原ひたぎと会話。そして「卒業式まで私達を殺すのを待ってほしい」という戦場ヶ原ひたぎのお願いを聞き入れ、北白蛇神社でその日を待つことになります。
1月2日~1月31日
それから少しばかり時間が空き、年明けの1月2日。
北白蛇神社にいる千石撫子の元に、貝木泥舟が会いに来ます。
「千石撫子を騙してほしい」という依頼を受けた貝木泥舟は、敵情視察の為に千石撫子の元へやってきたわけです。
観察した結果「騙すのはたやすい」と判断した貝木泥舟は、それからは信頼を得るべく、1月31日まで毎日のように北白蛇神社へと参拝し、千石撫子とコミュニケーションをとるようになります。
2月1日
貝木泥舟がいよいよ騙すと決めた2月1日。
千石撫子は、北白蛇神社にやって来た貝木泥舟の口から「阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎは事故で死んだ」と告げられます。
その言葉を信じることなどない千石撫子は、神の力を使って拘束。しかし貝木泥舟の説得により人間に戻ることを決意し、貝木泥舟の手によって体からご神体を取り出されます。
この後は、週4日で遊びに来る阿良々木月火に手伝ってもらいながら「漫画家」を目指して毎日努力している描写があります。
3月16日~3月17日
終わりの続きの物語。阿良々木暦が鏡に取り込まれ裏返った世界へ旅立った3月16日。
千石撫子は、北白蛇神社の先代の神「クチナワ」という形で現在の神・八九寺真宵が助っ人として北白蛇神社に招かれます。
その後3月17日。千石撫子は、北白蛇神社にて羽川翼から状況を聞き、八九寺真宵と3人で酒盛りして終了します。
4月以降 ①
新学期。中学3年生に進級するも不登校を続けている4月頃。
千石撫子は、阿良々木月火に動いているところを見つかってしまった斧乃木余接から助けを求められ、自身の中に潜む偽物の怪異「蛞蝓豆腐」を絵に描いて具現化し、紙に封じ込めて渡すことに。
そしてそれ以降、斧乃木余接は週4日のペースで千石家を訪れるようになります。
4月以降 ②
斧乃木余接が週4日ペースで訪れるようになってからしばらくして。
千石撫子は、両親から「中学校を卒業したら働きに出なさい」と宣告されてしまいます。
そこで千石撫子は、漫画家として一定の成果を出して両親を説得するために、斧乃木余接からの提案で自らの姿を模した式神を生み出して努力の手助けをしてもらうことに。
しかし逃げ出す4人の式神たち。千石撫子は斧乃木余接や忍野扇と共に学校や阿良々木家、北白蛇神社など、因縁深い場所を訪れ、式神たちを紙へと戻すことに成功します。
以上が、現在アニメ化されているところまでの、千石撫子の時系列になります。
千石撫子の「恋愛」についての個人的考察
千石撫子を語る上で最も重要な要素が「恋愛」についてです。
つまり「暦お兄ちゃんに対する恋心」ですね。
それについて個人的考察で語らせていただきたいと思います。あくまでアニメからわかる範囲での考察になりますので、原作小説を読むと違う印象になるかもしれません。
そもそも千石撫子は阿良々木暦のことが好きだったのか?
アニメでは阿良々木月火に「小学2年生の頃に少しだけ遊んでもらった男の子のことをずっと好きでいられるのか?」的なことや「絶対に叶わない恋愛を、安心してやっている」的なことを言われていたり、羽川翼が貝木泥舟との会話の中で「彼女は誰のことも好きじゃない」的なことを言っています。
なのでその辺りから千石撫子の感情は「ずっと片想いをしていたいという自己完結したもの」であり、「本当のところは、千石撫子は阿良々木暦のことが好きってわけじゃない」という解釈が強い印象です。
ですが個人的には「千石撫子は阿良々木暦に対してちゃんと恋愛感情があった―――好きだった」と考えています。
まず阿良々木月火に言われた「小学2年生の頃に少しだけ遊んでもらった男の子のことをずっと好きでいられるのか?」についてですが……別にそれほど不思議ではないかと思います。
何故なら「千石撫子の中にあった阿良々木暦への思いは、最初から恋愛感情であったわけではなく、徐々にそうなったのではないか」と思うからです。
確かに千石撫子は小学2年生以降、阿良々木暦と遊んだり話したりしなくなって関わりが一切なかったことでしょう。
ですがファイヤーシスターズの後始末をしていた阿良々木暦の活躍を、同じ街に住んでいる千石撫子は見聞きしていたはずなんです。
昔ちょっと気になっていたお兄ちゃんが、妹の為にあれやこれやと頑張っている姿を見聞きして好きになる……別にそれほど違和感のある感情ではないでしょう。
むしろ知り合ってばかりなのにあれほどの感情を示す戦場ヶ原ひたぎや、何十年もの家庭の不和と同レベルのストレスを感じて怪異化する羽川翼よりも理解しやすい感情ではないかと笑
「絶対に叶わない恋愛を、安心してやっている」についても、阿良々木暦に彼女がいることを知った後の千石撫子の行動が、そういった自己完結ではないことを示していると思うんです。
だって絶対に叶わない恋愛を―――片思いをし続けたいならば、何もせずにそのまま「彼女がいる阿良々木暦」に片思いをし続ければいいだけですからね。それこそまさに「自己完結」でしょう。
ですが北白蛇神社に通って神頼みしたり、さらには神様になって阿良々木暦を殺そうとしたりするような行動は、とても「自己完結」ではない―――自分の中で完結させられなかったからこその行動ではないでしょうか。
なぜ阿良々木暦を殺そうとしたのか?
一般的には阿良々木月火に言われた通りで「絶対に叶わない恋愛を、安心してやっている」―――つまり「殺してしまうことで、片思いを続けようとしている」という自己完結の解釈です。
ですが上記に記載した通りで個人的には「千石撫子にはちゃんとした恋愛感情があった」と考えています。
そうなると「なぜ大好きな阿良々木暦を殺すのか?」が疑問になるわけですが、個人的には「千石撫子は失恋の仕方―――決着のつけ方がわからなかっただけではないか?」と考えています。
その考えを裏付けるのが『恋物語 ひたぎエンド』での貝木泥舟の説得のシーンです。
貝木泥舟は千石撫子に「することなくて暇してるお前は、阿良々木暦を殺した後どうするのか?」「利用されているだけで貧乏くじだ」的なことを告げるわけですが、それに対して彼女は暴力をふるいます。
その暴力はつまり、それが図星だということ―――彼女自身、それに最初から気付いているということではないでしょうか。
でなければ「何言ってるの?」くらいで流してもいい話ですからね。つまり「自分のしていることが正しいとも、自分がしたいことだとも思っていない」ということではないでしょうか。
だからこそ、その後に続く貝木泥舟の説得に、千石撫子は応じて騙されることを選んだのでしょう。
あの時の貝木泥舟の説得は、まさに「自分が戦場ヶ原ひたぎへの恋心に対してどう心の中で決着をつけたのか」について語っていたといっても過言ではないですからね。
「どうして阿良々木だけが特別なんだ!」なんて言葉は、目の前にいる千石撫子に言っているようで、その場にはいない戦場ヶ原ひたぎに言っているようにも聞こえましたしね。
まさに人生の先輩がくれた「失恋のアドバイス」のようなものです。
そして千石撫子はそれに気づいたんでしょう。目の前にいる人も同じような経験をして、それでもこうやって生きている様を見て、決着をつけたんでしょう。
その辺りが後日となる『終物語 おうぎダーク』で現れています。今まで「暦お兄ちゃん」だったのに「暦さん」と呼ぶようになったのは、そういうことでしょう。
因みにココでは「漫画」に注目が集まりますが、別に漫画でなくても良かったと思うんです。要は「阿良々木暦」の代わりになるモノなんて、世の中にはいっぱいあるということを伝えたかっただけで。
千石撫子の中で阿良々木暦の次くらいの存在が「漫画」だったってだけのことでしょう。漫画を描き始めたのもきっと「暦お兄ちゃんとこんな恋愛がしたいなぁ」みたいな妄想から始まったのだと思いますけどね。
ココまでをまとめると。
「千石撫子は、ちゃんと恋愛感情を阿良々木暦にもっていて、失恋してしまったけど、どう心の整理をつけていいかわからずに暴走してしまった。結果として貝木泥舟にアドバイスをもらってちゃんと決着をつけた」と考えられるわけで。
つまり千石撫子の「恋愛」は「怪異というものが絡んだから大騒動になってしまったが、実際は何も変わったことのない普通の恋愛だった」というのが個人的な考察です。
いかがでしょうか? あくまで一個人の考察ですので、その辺りは踏まえて戴けたら幸いです笑
【追記】考察を証明するかのような『なでこドロー 其ノ伍』
そしてそれを証明するかのような描写が、『撫物語 なでこドロー 其ノ伍』にて表現されました。
最後の式神―――「おと撫子」が居たのは、直江津高校の校門前。彼女はそこで待っていました。彼がそこから出てくるのを。
そこに訪れる「今撫子」こと千石撫子。ここで待っていてもダメ、そんなことは貴方だって最初からわかってるでしょって告げるんですよね……これって千石撫子が最初から分かっていたことを告げているわけですよね。
そしてそれに対して、「おと撫子」が言うんですよ。。。「待っているだけでも幸せなのに、忘れちゃったの? 撫子はそんな大人になっちゃったの?」って。
それを千石撫子が受け止めるんです。その気持ちを忘れない。またいつか懲りずに誰かに恋をする。その気持ちを思い出すって約束するって言うんですよ。
これって誰よりも「恋愛」してたって言えるのではないでしょうか。
恋愛偏差値は高くない私は「誰よりも阿良々木暦を―――暦おにいちゃんを一途に思っていたのは千石撫子なんじゃないのか」とさえ思えるほどでした。
貴方はどう思いますか?
千石撫子に関する雑学・小ネタ・名言
では最後に、千石撫子に関する雑学や小ネタ、名言などをご紹介したいと思います。
千石撫子に関する雑学
まずは千石撫子に関する雑学について、いくつか紹介します。
- 会話の中にマニアックなネタを混ぜてくる(特にドラえもんネタが多い)
- 携帯電話は持っていない
- 勉強はするけど出来ないタイプ(勉強してもしなくても点数が変わらない)
- 阿良々木暦の小さい頃の写真を財布に入れて持ち歩いている
- 運動神経は普通に鈍い(逃げる時は足が速い)
- ドラクエは「Ⅳ」が好き
- 黄金バットを語らせたら長い
- クイズマジックアカデミーは「ドラゴン組」(最上位クラス)
- 小学2年生の頃、阿良々木月火から「せんちゃん」と呼ばれていた
- 小学2年生の頃、阿良々木月火から「ダメな見本」と言われたことがある
これらはアニメ『物語シリーズ』内だけでなく、オーディオコメンタリーの情報が含まれています。
千石撫子に関する小ネタ
次にいくつかの小ネタを紹介します。
まずは『化物語 なでこスネイク』関連。
北白蛇神社で阿良々木暦とすれ違った時、それが「阿良々木暦」だと気付いていた理由についてですが、それは「街中で何度も見かけていたから」だそうです。
ですが千石撫子は、恥ずかしいからわざわざ道を変えたりしてすれ違わないようにしてたので、一方的に知っていただけとのこと。
因みに同じく『化物語 なでこスネイク』にて北白蛇神社で解呪の儀式を行った際、千石撫子は竹やぶでスクール水着に着替えたらしいですよ笑
次に『偽物語 かれんビー』関連。
普段は冴えない恰好をしていることの多い千石撫子が、阿良々木暦を家に招待した時に来ていた恰好―――「キャミソール+ミニスカート姿」についてです。
あれは「もし暦お兄ちゃんが家に遊びに来たら……を想定して用意してあった服」だとのこと。千石撫子は暦お兄ちゃんに関してありとあらゆることを想定をして用意しているらしいです。
さらに部屋へと招き入れた千石撫子が阿良々木暦に服を脱ぐように促したり、自分が脱いだりするシーンがありますが。
実はアレ、夏場にもかかわらず窓を閉め切ってギリギリまで暖房を入れていたとか笑
とっておきの服だけでなく、さらには脱がせる状況まで用意しておくなんて……まさに「千石撫子、恐ろしい子!」ってヤツですね笑
千石撫子の名言
『物語シリーズ』において「名言」と言えば阿良々木暦!な印象が強いので、千石撫子の名言はあまりない印象ですが、厳選していくつかご紹介します。
1つ目は『化物語』から。
暦お兄ちゃんはもう大人だから……撫子の裸を見て、いやらしい気持ちになったりはしないんだよね?
引用元:アニメ『化物語 なでこスネイク 其ノ壹』
阿良々木暦のベッドの上で「手ブラ+ブルマ姿」の千石撫子が、阿良々木暦へ言ったセリフですね。
いや、即答できないでしょ?コレ笑 っていうか千石撫子は暦お兄ちゃんにどう言ってもらいたかったんだろうか。。。欲情するって言われて少しは嬉しかったんだろうかねぇニヤニヤ
2つ目は『恋物語』から。
片思いをずっと続けられたら―――それは両想いよりも幸せだと思わない?
引用元:アニメ『物語シリーズ セカンドシーズン 恋物語 ひたぎエンド 其ノ貳』
神様になった千石撫子の所へやってきた貝木泥舟へ言ったセリフですね。一般的にはこれは「自己完結」している感情であり、千石撫子を体現しているセリフだと言われています。
ですが上記に記載した通りで、個人的には「両想いになれないことを知ってしまった千石撫子が、自らの心を守るために、そう信じ込もうとしている言葉」に聞こえます。
3つ目は『囮物語』から。
カミングスーン、神だけに。
引用元:アニメ『物語シリーズセカンドシーズン 囮物語 なでこメデゥーサ 其ノ肆』
これはセリフというかナレーションになりますが、千石撫子と言ったらコレですね笑 神様になった千石撫子がやった次回予告ナレーションの締めの言葉です。
最後は『撫物語』から。
私は、世の中が甘くないことが、とても嬉しい。
引用元:アニメ『物語シリーズ オフ&モンスターシーズン 撫物語 なでこドロー 其ノ壹』
両親から甘やかされて、甘やかされ過ぎて育てられた千石撫子が、斧乃木余接との会話内につぶやいたセリフですね。
世の中甘くない―――つまりうまく行かないからこそ、生きている実感を得られる、生きがいを感じられるという、なんとも深いセリフとなっています。
以上、「他にもいっぱいあるよ!」って声もあるかと思いますが、厳選して4つご紹介させて頂きました。
【まとめ】もう1人の語り部として登場
いかがでしょうか?『物語シリーズ』ヒロイン・千石撫子について詳しく知ることが出来ていれば幸いです。
本来ならば『恋物語』以降は阿良々木暦と接触しそうにないので出番がなさそうな印象の千石撫子なのですが、オフ&モンスターシーズン以降はもう1人の主人公として登場します。
つまり阿良々木暦とは別の、もう1人の語り部として「怪異」に触れていくストーリーが展開されるんです。
なのでこの記事を読んで戴いて「千石撫子とはどんな人物なのか?」についてより深く理解してもらった上でこの先の『物語シリーズ』を楽しんでもらえたらと思います。
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