【名作紹介】アドベンチャーゲームの金字塔「EVE burst error」とは。2019年4月25日にシリーズ最新作「EVE rebirth terror」発売。

(出典:EVE burst error R
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数あるゲームの中で、アドベンチャーというジャンルのゲームがある。

主に会話ベースでストーリーが進み、途中で選択肢が出てくるタイプのゲームのことである。ぶっちゃけそれだけをそう呼ぶわけではないが、大抵アドベンチャーゲームっていうとそれを指すのが一般的。

よくエロゲーに使われているジャンルであり、ゲームの出来はシナリオ・ストーリーの面白さに左右さることが多い。

今回はそんなアドベンチャーゲームの最高傑作と呼ぶに相応しい名作「EVE burst error」についてご紹介。もちろん独断と偏見、さらには信者であることは否定しない。悪しからず。

ネタバレ注意。本ブログは全年齢対象の為、アダルト版についてはタイトルのみ紹介。

 

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アドベンチャーゲームの最高傑作「EVE burst error」

 1995年にシーズウェアから発売されたアドベンチャーゲーム。

アダルトゲーム市場で大ヒットし、その後家庭用ゲーム機に何度となく移植・リメイク版・リマスター版が販売されたアドベンチャーゲームの金字塔的作品。最も新しいリメイク版「EVE burst error R」はWindows版とPSVITA版で発売されている。

あらすじはこちら

私立探偵・天城小次郎と国家エージェント・法条まりなの2人の主人公を交互に操作し物語を進行させる「マルチサイトシステム」が特徴の推理サスペンス調のアドベンチャーゲーム。

【小次郎編】
時は12月3日。さびれた倉庫街に事務所を構える私立探偵・天城小次郎は、紛失した絵画の捜索を依頼される。灰色の脳細胞を駆使し、見事探しあてるが、やがてこの絵画をめぐり重大な事件が起こるのであった。

【まりな編】
時は12月2日。内閣調査室の捜査官・法条まりなは、事実上の左遷先だったアメリカ合衆国から呼び戻されエルディア駐日大使の娘である御堂真弥子の護衛を命じられる。ふたりは行動を共にするうちに友情を深めてゆくが、彼女たちの裏ではある陰謀の準備が着々と進められていた。

引用 Wikipedia

 

魅力① シナリオが最高

(出典:EVE burst error R

ジャンルとしては、推理サスペンス。

序盤は何てことのない2つの依頼・任務からスタートするのだが、徐々に明らかになっていく真実に二転三転する展開には引き込まれる。

かなりのボリュームがあるが見どころは、やはりラスト。

沈没する船の中で知ることになる真実。それによりここまでの事件の全貌が明らかになるカタルシスには脱帽。そしてそのまま迎えるハッピーエンドではない物語の結末。何とも言えない深い余韻、切なさに浸たれる。

また、エピローグ前に殺害された5人の犯人当てをすることになるのだが、初見ではまず分からない。寧ろ解明出来たらコ〇ン君や金〇一君を遥かに超える推理力レベル。

システムがコマンド選択型……いわゆる総当たり型で「見る・調べる」や「話す」、「移動」などの選択肢を選んで徐々にストーリーを進めていくタイプ。

なので選択肢に当たり外れが多々あり、それが面倒くさいっていう人がいるかもしれないが寧ろそれによってコメディ要素が強くなって面白さが増している。無駄な選択肢のテキストがホント面白い。何もない壁を調べると、主人公が1人で無駄に空気椅子をしてくれたりする。

そんな本作品のシナリオは「菅野ひろゆき(剣乃ひろゆき)」氏。このジャンルでは知名度の高く、その他にも様々なゲーム制作に関わっている。

【菅野ひろゆき(剣乃ひろゆき)代表作】

  • DESIRE 背徳の螺旋
  • EVE burst error
  • この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
  • エクソダスギルティー
  • 不確定世界の探偵紳士(探偵紳士DASH)
  • ミステリート 〜不可逆世界の探偵紳士〜

特に「DESIRE」は必見。機会があればそちらも紹介したい。「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」に関しては2019年4月よりアニメ化もしている。

 

魅力② 個性的なキャラクターと豪華な声優陣

(出典:EVE burst error R

とにかく癖のある、灰汁の強いキャラクターが魅力。その筆頭はやはり主人公の1人である【天城 小次郎】

容姿端麗・頭脳明晰・戦闘能力も備えている高スペックの小次郎の一番の魅力は、やはり何と言ってもユーモラスであること。自分以外誰もいない倉庫でとにかくバカっぽい独り言ばかり呟いてる。まぁこっちがコマンドで壁とかに話しかけさせてるんだが。

主人公だけど、コメディ・ギャグパート担当。だが、それがいい。そしてそれはもう1人の主人公である【法条 まりな】にも言える。

若干露出狂気味のオジサマ好き。しかしエージェントとしては日本最高峰ともいえる「内閣情報調査室」所属と、属性てんこ盛り。

そんな彼女に対してコマンドにて無駄に路上で靴を脱がせてみたり、上司の前で床に(スカート姿で)胡坐をかかせてみたりも出来る。色気も担当。パンチラとか。水着で路上をダッシュして、そのまま飛び蹴り喰らわせたりとか。

そんな主人公2人を除けば、ライバル探偵社の社員【二階堂 進】がいい味出してる。

名前を弄って遊ぶ小次郎との掛け合いは、かなり面白い。流石に「二階堂」⇒「東海道」⇒「新幹線」は捻り過ぎというか遠すぎだが。意外と愛されているヒラメ顔キャラである。

そして何と言っても声優陣が豪華。

キャラクターボイス(EVE burst error R 出演)
キャラクター名 キャスト 有名出演作品(キャラクター)
天城 小次郎 子安 武人 ONE PIECE(青雉)
法条 まりな 三石 琴乃 美少女戦士セーラームーン(月野 うさぎ)
桂木 弥生 本多 知恵子 ソウルイーター(マリー・ミョルニル)
プリン 水谷 優子 ブラック・ジャック(ピノコ)
御堂 真弥子 堀江 由衣 化物語(羽川 翼)
氷室 恭子 松井 菜桜子 名探偵コナン(鈴木 園子)
甲野 本部長 野沢 那智 スペースコブラ(コブラ)
鈴木 源三郎 大塚 明夫 攻殻機動隊(バトー)
柴田 茜 かないみか ひぐらしのなく頃に(北条 沙都子)
シリア・フラット 高乃 麗 Fate/EXTRA(フランシス・ドレイク)
ロス=御堂 若本 規夫 ドラゴンボール改(セル)
二階堂 進 上田 祐司 ポケットモンスター(タケシ)
アクア 田中 敦子 攻殻機動隊(草薙 素子)
香川 美純 渕崎 ゆり子 少女革命ウテナ(姫宮アンシー)
グレン 飯塚 昭三 はじめの一歩(鴨川源二)
ディーブ 茶風林 名探偵コナン(目暮警部)

一部の声優が変更されているが主人公の2人を始め、数多くの作品に参加している有名な声優ばかりが出演している。

 

魅力③ 2つの視点から事件を解く「マルチサイトシステム」

(出典:EVE burst error R

私立探偵・天城小次郎は「絵画捜索」の依頼を受け、内調エージェント・法条まりなはボディーガードの任務に就く。

この一見関わりのなさそうな2つのシナリオが絡み合い、1つの事件へと収束、そして解決していくストーリーなのだが、それをより面白くさせているのが、それぞれの視点を切り替えながらストーリーを進める「マルチサイトシステム」である。

例えば小次郎とまりなが対峙した時。小次郎視点でまりなの話を聞くと、小次郎は既に自分の持っている情報と照らし合わせて「ああ、こういうことか」と推理することになるのだが、実はそれを話した側のまりな視点だと、全然違う思惑や解釈で話していたりもする。また、逆に相手の言葉から正しく真意を察してけん制しあったり。互いの行動を抑止しあったり。

こういうすれ違いや駆け引きが起こるのが面白く、それを可能としているのがこの「マルチサイトシステム」なのだ。

片方の主人公が事件を解決すべくとった行動の裏で、実はもう片方の主人公がこんなことしてたなんてのもわかったり、さらには高頻度に切り替えながらの協力プレイなんかもあったり。

2人が協力してデータベースにハッキングする所なんかは見どころ互いに誰と協力してるか分からない状態なのが、また面白い。

それに主人公2人以外のキャラの魅力を、より引き上げる役割も担っている。例えば小次郎と話す弥生と、まりなと話す弥生は、同一人物だがその態度・対応は相手によって当然違うのでよりキャラクターを知ることが出来る。

 

何度となく移植・リメイク

(出典:EVE burst error R

アドベンチャーゲームの中でも、これ程までに移植・リメイクされている作品は「EVE burst error」以外にないのではないだろうか。

それを変更点等を含めてご紹介。

① EVE burst error(PC98版)

1995年に発売された原作であるアダルトゲーム。

本作品のシナリオを担当した「菅野ひろゆき(剣乃ひろゆき)」氏が関わったのはこの原作のみとなっており、「オリジナルEVE」「オリジン」などと言われている。

 

② EVE burst error(セガサターン版)

1997年1月に移植・発売されたセガサターン版(18歳以上推奨)。18禁作品から18歳以上推奨作品へとなった為、そういった描写・シナリオ・絵は削除・修正。

またPC98版ではなかったキャラクターボイスが追加。しかし小次郎サイトでは小次郎の声が、まりなサイトではまりなの声が聞こえない。主役の声優が最も声が聴けないというのはある意味ちょっと変わってる。もちろん小次郎サイトからならまりなの声が、まりなサイトからなら小次郎の声が聴ける。

初回限定版があり、それを買ったが何もついてなかった気がする。ちょっとカバーが豪華だっただけだった記憶。

 

③ EVE burst error(Windows95版)

1997年5月に発売されたWindows95版(R指定・CD-ROM版) 2000年5月にはDVD-ROM版が、そして2010年6月にはダウンロード版も発売。

まさかのセガサターン版の逆移植。要はセガサターン版がウケたからってそのWindowsバージョンを作ったってこと。海外版として初めて売られたのもコレ。対応OSはCD-ROM版は当然95。DVD版、ダウンロード版共に一応XPあたりまでらしいが、DVD版はXPでは動かない可能性が高いとされているため注意。

ゲームの内容についてはシステム的にも、シナリオ的にも、絵的にもほぼセガサターン版と同じ。若干エンディング絵が再編集されている程度。

プレミアムマウスパット付きの初回限定版があるが、見たことはない。中古で出回っているのかも不明。「EVE burst error Millenium BOX 2000」とかいうプレミアム限定版もある。

 

④ EVE burst error PLUS(PS2版)

2003年7月にリメイク・発売されたプレイステーション2版。

キャラデザ・原画が変わり、動画が幾つか追加。テキストも一部変更。シナリオ自体はそれほど変更がないが、エピローグ前の犯人当てがなくなった為、エンディングが1つに。もともとマルチエンディング要素はないので、それほど気にはならない。

さらに小次郎・まりなが全編キャラボイス追加。一部声優が変更。

キャラクターボイス変更
キャラクター名 変更前 変更後
法条 まりな 岩男 潤子 三石 琴乃
御堂 真弥子 岡本 麻弥 堀江 由衣
桂木 源三郎 納谷 悟郎 大塚 明夫

これにより、小次郎・まりなが超絶独り言喋ってる。相当量。声優の2人は大変だっただろうけど、子安武人・三石琴乃ファンからしたらたまらない。

初回限定版にはDVDサウンドノベルと設定資料集が同梱。DVDサウンドノベルは葛城 源三郎のエルディア時代の話。設定資料集は用語集や原画、関連商品の紹介などが描かれている。

 

⑤ EVE (Windows版)

2003年11月に発売。「EVE burst error PLUS」の逆移植によるアダルト版。アダルト版へのシナリオ・絵の修正。キャラクターボイスは全て変更。

特典として原作版と「悦楽の学園」が完全移植され同梱。「悦楽の学園」は「EVEシリーズの静かなる序章」とも称されている作品で、世界観が共通。さらに「EVE burst error」の「氷室 恭子」「松乃 広美」の2人が登場しており、その辺が本編でも少し触れられている。

 

⑤ burst error -EVE The 1st(PSP版)

2010年に角川書店から発売されたPSP版。

ただ、この作品に関して言えば、移植・リメイクとは言い難い。キャラデザ・キャラボイスはもちろんのこと、シナリオも大分違う。キャラクターの設定や性格も違いが多いため、やはり同じ作品とは言い難い。

一応プレイしたが、ちょっと無理。別の作品としてプレイするのであれば面白いとは思うが、「EVE burst error」として楽しもうとすると違和感だらけ。続編がありそうなエンディングだが、続きは描かれていない(2019年4月現在……っていうか恐らく出ない)

 

⑥ EVE burst error R(PSVita版)

2016年4月に発売されたPSVita版。古いゲーム機を購入するなり倉庫から引っ張ってくるなりしない方法で、現在プレイ出来る唯一と言っていいソフト。同名のWindows版も発売されている。

【2019/4/4追記】2019年4月25日に発売予定のEVEシリーズ新作「EVE rebirth terror」PS4版にて、この「EVE burst error R」がプレイ可能。

「burst error -EVE The 1st」とは違ってシナリオ等に大きな変更はなく、原作に準拠。オリジナル忠実の移植版であり、どちらかと言えばデジタルリマスター版とでもいうべき作品かと。

初回限定盤はカラー原画集。原画に初期メンバーだった田島直先生が参加。

【Windows版】

 

⑦ EVE burst error A(Windows版)

2016年11月に発売。「EVE burst error R」のアダルト版。当然の如くアダルト版へのシナリオ・絵の修正。キャラクターボイス全て変更。

 

シリーズ化もされ、続編が多数


アドベンチャーゲームの中では爆発的な売り上げを記録して人気作となった「EVE burst error」は、その後シリーズ化することとなった。

そんな「EVEシリーズ」とも呼ばれる作品についてもご紹介。

【EVEシリーズ①】EVE The Lost One

「EVE burst error」のその後、3年後の物語。

基本的には前作同様、2人の主人公によるマルチサイトシステムだが、本シリーズにおいて唯一主人公が違っているのが特徴。

まりなの代わりに弟子的な立場の杏子。小次郎の代わり……にはならないが、爆破事件の犯人「SNAKE」。「EVE burst error」のように互いに事件を追っていくのではなく、追う・追われるの関係性。

待望の大人気作の続編ということで、期待が大きかったが……それ故に、その出来に酷評が多かったのがこの作品。

その理由は多々あるが、その一番の理由はやはり主人公の交代。

小次郎・まりなが好きなユーザーからしてみれば、主人公交代は受け入れがたく、さらに新主人公がそれほど魅力的に思えなかったからである。自分もその1人。

そんな経緯があってか、これ以降発売のシリーズ作品は小次郎・まりなに戻ることに。のちに移植・発売されたWindows版である「THE LOST ONE Last chapter of EVE」でも2人の主人公とは別の「まりな編」が導入されたり、シナリオにも一部変更・修正が加えられたりしている。

色々な意味で、ちょっと残念な作品。だが「EVE The Lost One」は初めてのプレステ移植作品ということもあり、この作品から始めたユーザーも多いらしい。新規ユーザーからすれば、十分に面白い作品であると言えるのかもしれない。

【PS版】

【Windows版】

 

【EVEシリーズ②】EVE ZERO

「EVE burst error」の前、2年前の物語。

主人公は小次郎・まりなに戻る。小次郎は探偵だが、まだ葛城探偵事務所の副所長。まりなは内閣情報調査室ではなく、公安六課に所属。

ストーリーのメインは「いかにしてμ-101が生まれたか」ってこと。

「EVE burst error」の設定的な部分を埋めるようなストーリーとも言える。過去にどういったつながりがあったとか「EVE burst error」内で少ししか語られなかった部分とかが分かるので、ファンにはたまらないシナリオ。

逆に無理やり感のある辻褄合わせな部分や、キャラの性格の違いに不満を感じさせる。過去話なので主人公たちの幼さというか、若干の頼りなさが感じられる部分が多々あり、その辺りは賛否両論。

初回限定盤にはオリジナルCDと葛城探偵事務所手帳。さらなるオマケとしてPSのソフトをCDとして起動すると、オリジナルドラマCDが聞けたりする。ぶっ飛んだ設定のオリジナルストーリーがかなり面白い。

またWindows版も発売され、そちらではシリーズ初のマルチエンディングを採用。とはいえそのエンディングの大半は「EVE burst error」に繋がらなくなる為、完全なるifストーリー。あまり意味はなかった。

さらにドリームキャスト版が販売。こちらは完全版と銘打っており「EVE burst error」へ無理なくつなげる為の補完といった感じ。特典としてミニ冊子のような攻略本がついていた。

【Windows版】

完全版【ドリームキャスト版】

 

【EVEシリーズ③】EVE The Fatal Attraction

「EVE burst error」の後、4年後の、そして「EVE The Lost One」から1年後の物語。なので「EVE The Lost One」で起きた「Lost One事件」後とも言える為、人類は全滅していなかったということになる。

実は「EVE ZERO」の前に「ADAM THE DOUBLE FACTOR」と呼ばれるWindowsアダルト版が発売されていたのだが、これがまさかの事件未解決のままで終わる未完成品で、その後その未完成品を元に生み出されたのがこの「EVE The Fatal Attraction」になる。とはいえ「ADAM THE DOUBLE FACTOR」と「EVE The Fatal Attraction」では、大まかな流れ的な部分に違いはないものの、別物と言っていいレベルでシナリオが修正されている。

ストーリーは「EVE burst error」の後というよりは「EVE ZERO」の後に起きた事件という印象が強い。御堂 真弥子に近しい存在、つまりクローン的な話。こういうのが好きな人にはたまらないタイプ。

とはいえ、ストーリー云々は置いておいて。小次郎・まりな好きなユーザーからすると、本作のキャラ設定にかなりの不満を感じることだろう。

小次郎は唯我独尊、我が道を行くような性格だったのだが、そういった「らしさ」を失ってしまったと感じる部分が多々見られ、まりなに至っては完全な正義ではなくなってしまっているからだ。どちらかと言えばそういったグレーな部分は小次郎の領分だったこともあり、まりなに対する受ける印象が随分変わってしまうことだろう。

初回限定盤にはオリジナルCDと天城探偵事務所手帳。手帳を開くとライセンスが失効しているのが笑える。

また「ADAM THE DOUBLE FACTOR」とは別の、逆移植による「EVE The Fatal Attraction」のWindowsアダルト版(CD-ROM、DVD-ROM)も発売。

 

【EVEシリーズ④】EVE new generation

「EVE burst error」の後、数年後の話。恭子があまぎ探偵事務所の所員であることから「EVE burst error」の後であることは確かだが「EVE The Lost One」や「EVE The Fatal Attraction」の前なのか、間なのか、後なのかは不明。

「EVE burst error」「EVE The Lost One」「EVE ZERO」「EVE The Fatal Attraction」は一貫してエルディアや御堂 真弥子を基点に、ある程度繋がりをもって作られていたが、本作品は「new generation」というタイトル通り、完全に別の話。

EVEの名を冠してはいるが、登場人物がEVEキャラであるってだけ。エルディアや御堂 真弥子に全く関わりのない事件の物語。その登場キャラも小次郎・まりな・弥生・恭子・本部長の5人のみで、ファンからしたらちょっと寂しい。さらに恭子に至ってはかなり扱いが酷く、ほとんど出番がない。

シナリオ自体の評価は高い方で、面白いかと。ただ理解するのが大変。

ただでさえ双子間で入れ替わるというとんでも設定を使ってるにも関わらず、同じ日が2日あるように島民全体が過ごす島とかいわれても。同一時間軸にいて、違う視点から見ることが魅力であるマルチサイトシステムなのに、そんなとんでもトリックせいでかなり分かりづらくなっていると言わざるを得ない。逆にマルチサイトシステムだから出来たシナリオであるとも言えるが。

その後、Windowsアダルト版である「EVE new generation X」も販売され、さらにその派生作品としてストーリーに麻雀要素を取り入れた「EVE雀」が販売。

 

【EVEシリーズ⑤】EVE rebirth terror【※2019/5/8追記】

満を持してのEVEシリーズの最新作が2019年4月25日(木)に発売された。PS4版では「EVE burst error R」がプレイ可能。PS VITA版ではオリジナルビジュアルノベルが特典として付いてくる。

「EVE burst error」から1年後の物語。「EVE The Lost One」から見れば2年前になるが、「EVE burst error」の続編であることを強く意識して作られた作品であり、時系列が異なる可能性が高い。その辺については下記のレビュー記事を参照。

【ゲームレビュー】2019年4月25日に発売されたEVEシリーズ最新作「EVE rebirth terror」のレビュー・考察
2019年4月25日にEVEシリーズの最新作である「EVE rebirth terror」が販売された。出たからにはやる...

 

EVEシリーズの時系列【※2019/05/08 追記】

※2019/05/08に追記された「EVE rebirth terror」に関する記述については個人的考察が多分に含まれるため注意。レビュー記事参照。

 

【まとめ】超えられないと思いつつも続編を望む気持ち

(出典:EVE burst error R

1995年に発売されて以降、2019年にまだ続編が販売されるほどの根強い人気があるEVEシリーズ、そして「EVE burst error」ではあるが、推理小説として捉えると今一歩とか言われたりもしている。

それは本筋に必要ない展開などを無駄に感じたり、あるいはオカルト要素が強いからではないかと推察されるのだが、寧ろそれが良いのではないだろうか。

あくまでゲーム。だからこそ、そういった遊び部分や非現実感が面白いのだ。そしてそれを感じる人が多いからこそ、その名が歴史に刻まれており、こうして24年経ってもなお続編が作られているのだろう。

とはいえ個人の意見としては数多くのシリーズ作品が生まれてはいるものの、名作と呼べるのは「EVE burst error」だけではないかと感じている。

「EVE The Lost One」「EVE ZERO」「EVE The Fatal Attraction」などは「EVE burst error」という作品を掘り下げた、あるいは崩してて生まれた作品と言わざるを得ないからだ。そう意味で捉えれば「EVE new generation」の評価は比較的高くてもよいのかもしれないが、キャラクターだけ引っ張って来て「EVE burst error」の設定に準拠しないなら、それは果たして「EVEシリーズ」と呼べるのかと考えてしまう。

とはいえ。そんなことは言いつつも続編は強く望んでいるし、期待もしている。その矛盾も理解している。きっとそれにも共感できる人がEVE信者は多いのではないだろうか。

 

以上

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