【ゲームレビュー】2019年4月25日に発売されたEVEシリーズ最新作「EVE rebirth terror」のレビュー・考察

(出典:EVE rebirth terror
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2019年4月25日にEVEシリーズの最新作である「EVE rebirth terror」が販売された。出たからにはやるべきだという謎の使命感に駆られてプレイしたのでネタバレに注意しながらもレビュー。合わせていくつかの疑問点について考察する。

原作の「EVE burst error」についてはこちら。

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EVEシリーズ最新作「EVE rebirth terror」

バーストエラー事件から一年。失踪した教師、死因不明の遺体、再び起こる謎の事件。二人の運命は、また新たな悲劇を辿る……。

【天城小次郎編】あいも変わらず売れないあまぎ探偵事務所。優秀なアシスタントの加入により地味な依頼をこなし、食うには困らないが探偵としての本能が満たされず、小次郎は日々に退屈を感じていた。そんなある日、小次郎には因縁深いエール外国人学校にて、学校の先生が失踪するという事件がおきたのを調査してほしいとの依頼が舞い込む。久々にキナ臭さを感じる事件に、依頼を受けることにするのだが……。

【法条まりな編】かつて任務達成率99%を誇った伝説のエージェント、まりな。だがある事件による挫折から現場を退き、燃え尽きたような日々を送っていた。そして一年前と変わらず、同じビルでまりなを迎えた本部長から与えられた任務は、不可解な死に方をした研究者の再調査。それと時を同じくして、海外から多数の殺し屋が日本に集結しつつあることを聞く……。

引用:EVE rebirth terror

 

プレイした率直な感想

プレイしてまず最初に思ったのが、懐かしさというか安心感

ホント懐かしい。特に設定が「EVE burst error」から1年後ということもあって、ほとんど世界は変わらない……というか、新規の場所以外は「EVE burst error R」の背景はほぼそのまま。「EVE burst error」が1990年代の世界観ということもあって、セントラルアベニューには最近見かけなくなった電話ボックスがあったりする辺りがなぜか懐かしい。そんなことを思っていたらゲーム内でもしっかり利用してたw。

また流れるBGMもほぼ同じ。倉庫街やセントラルアベニュー、桂木探偵事務所など、リメイク・シリーズ通して何度となく訪れた場所ではお馴染みのメロディが流れてくる。久々のプレイに帰ってきた感を感じずにはいられなかった

しかし、若干のボリューム不足は否めない。実際プレイした時間だが、全てキャラボイスを聞いていたわけではないにせよ、コマンド総当たりしても13時間程度だった。シナリオ的になぜここの部分を削ったのかと感じる部分もあったりもして、少し物足りない感がある。二転三転した「EVE burst error」の方が圧倒的に長く感じることだろう。

また「EVE rebirth terror」には次の移動するべき場所を示してくれたりするヒント機能があり、これがあることによってストーリーを進める上では楽になるのだろうが、プレイした結果から言えば使うほどでもなかった。これをフル活用してもプレイ時間はそれほど変わらないだろう。というかヒント機能は使わない方がより楽しめる。ストーリーを進めるのに必要のない無駄コマンドにこそ面白いテキストが紛れており、それこそがEVEという作品だからだ。それにそういったコマンドを選択することにより得られるトロフィーもある。

そしてEVEシリーズと言えばやはり「マルチサイトシステム」だが、今作はあまり凝った使い方はされなかったのが残念である。もちろん全く使われなかったに等しい「EVE ZERO」ほどではないが、互いに接触する場面や扉の外と中での鍵の開け閉め程度。「EVE burst error」でのハッキングのようなシーンもなく、切り替えが少ない。基本的は進まなくなるまで片方のサイトで進めるだけで良いので切り替えポイントもすぐに分かる。

さらに今作「EVE rebirth terror」はPS4版とPSVITA版が同時に発売されたのだが、それぞれ収録されている特典が違う。PS4版では「PS4版 EVE burst error R」が収録され、PSVITA版ではミニエピソードビジュアルノベル「reverse drive」が収録されている。また限定版特典はスペシャル原画集がついてくる。「EVE burst error」未プレイの人はPS4版「EVE rebirth terror」を購入した方が良いが、プレイしている人はミニエピソードビジュアルノベルがついてくるPSVITA版「EVE rebirth terror」を買った方が良い。まぁこれ自体は特典というよりはオマケ要素が強かったが、これについては若干考察があるので後述に記載する。

 

賛否両論なキャラクターについて

(出典:EVE rebirth terror

キャラクターを語る上で、まずは何を置いてもキャラクターボイスである。

初めてボイスが収録されたセガサターン版「EVE burst error」が発売されたのが1997年。そして2019年に今作「EVE rebirth terror」が発売されるまで22年。シリーズ通して主要メンバーだった桂木弥生役の「本多知恵子」さん、そして甲野三郎(本部長)役の「野沢那智」さんが亡くなられた。ご冥福をお祈りいたします。

それによってキャラクターボイスが変更されている。

キャラクターボイス変更(一部)
キャラクター名 変更前 変更後
桂木 弥生 本多 知恵子 行成 とあ
甲野 三郎(本部長) 野沢 那智 内田 直哉
桐野 杏子 今井 由香 大橋 彩香

上記以外にも一部のキャラクターボイスが変更になっている。これはネタバレが強すぎるので詳細は避ける。ヒントは「戻っている」。

また悲しいことに、主人公である小次郎・まりながフルボイスではなくなってしまった。小次郎サイドではまりなの声が、まりなサイドでは小次郎の声は聞こえるものの、基本的には聞こえない。総当たりコマンド式の主人公をフルボイスにすると収録量がとんでもないことになるので、有名声優2人のギャラが高くてボイスを減らさざるを得なかったのではないだろうか。

キャラクターデザインは原作準拠。つまり原作のデジタルリマスター版である「EVE burst error R」のキャラデザを元に描かれているのだが、小次郎のデザインには若干違和感。「長髪で野暮ったく怪しい感じだが、不思議と清潔感はある」というのが小次郎なのに、これだとちょっとスッキリし過ぎ。また「EVE burst error」に登場していないが準レギュラーである「桐野 杏子」に関しては「EVE The Lost One」を踏襲しているとは言いにくいデザイン。完全新規オリジナルに近い。

主要キャラクターの性格等については賛否両論だろう。個人的には不満を感じる部分もあった。

まずは主人公・天城小次郎だが、口調(特に語尾)に違和感を感じる。依頼人に対しても「デブ」と平気で言うような、そういった悪ふざけやからかいを会話の中に織り込んでくる印象が強いのが小次郎だったのだが、そういった要素が少なくて小次郎っぽさがない。あと基本的に女性キャラをちゃん付けとかしない。するのは桂木探偵事務所の受付担当の景子ちゃんくらいだったと記憶。プリンや御堂真弥子に対してだってちゃん付けしなかったのに、今作のヒロイン達や桐野杏子をちゃん付けとかしないだろって話。

もう1人の主人公・法条まりなに関しては結構「EVE burst error」のままに近くて安心・安堵。「EVE The Fatal Attraction」ほどのキャラ設定の崩壊も見られない。強いて言えばオジサマ好きのくせにこの男に惹かれないだろってことくらいか。源三郎と比較したら絶対にないと言わざるを得ない。

桂木弥生については少し幼くなってしまった印象を受ける。ボイスが変更になったこともそう感じる要因ではあると思うが、クールビューティーさが減った。小次郎のこととなると動揺するのは変わってないが、そのハードルがかなり下がってしまっている。可愛さが増したともいえるが。

同じボイスが変更になった甲野本部長は、キャラクター性についてはあまり違和感がないものの、オネエ言葉がなくなった。これもちょっと残念ではある。

そして今作では3人目の主人公枠となった氷室恭子だが、小次郎に対する様々な感情に違和感……というか設定矛盾を感じる。特に恋愛感情においては、本作「EVE rebirth terror」にて改めてそれに気づいたかのような描写があるものの、「EVE burst error」では小次郎に惚れたからこそ、言いくるめてあまぎ探偵事務所へ転職する事を認めさせた感じだったので、矛盾と言わざるを得ない。

 

毎回論争巻き起こるシナリオ・設定

(出典:EVE rebirth terror

シナリオや設定についてだが、まず言えるのはこの「EVE rebirth terror」は「EVE burst error」の続編―――「EVE burst error」を完結させた作品であるということだ。

続編なので基準は当然「EVE burst error」となっており、「EVE burst error」に登場したキャラクターの中で「EVE burst error」ではメインと言えなかったキャラクターが今回シナリオのキーパーソンなっている。

それ以外にも主要キャラクター達に後付け設定で相関させた新キャラクターが登場する。ホームページでも紹介されているからネタバレにはならないので名前だけは挙げるが「キア」という少年などがそうだ。彼は主に桂木弥生と絡むシーンが多いのだが、残念なことにあまり目立たない……というかシナリオに必要性がなく出番が少ない。それに引っ張られたのか桂木弥生の出番も少なく感じた。

シナリオとしては「えっ!?マジで!?」っと思わされる展開はあるものの、推理モノとしての難解度は低めな印象。キャラクター達のセリフでは、固有名詞を出さずにぼやかしていたりもするが、EVEファンからすればバレバレな部分も多々ある。特にデザインやボイスから「そのまんまじゃん」となるキャラクターも複数いたりもする。また、謎的な部分や犯人的は部分に関しても最初から怪しいなと思えるくらいのレベルなのだが、エンディングに続くクライマックスな部分に関しては伏線はあるものの結構ぶっ飛んだSF要素を組み込んでくるので、少し残念。

最も気になったのは、今までに発売されたEVEシリーズ作品を無理やり盛り込んでいる点である。これは意図してやっていると思われる。間違いない。

まずは「EVE ZERO」だが、これは「EVE burst error」の2年前の話であり「EVE burst error」の設定的な部分(主に御堂真弥子誕生について)が物語の核になっている作品であることから「EVE rebirth terror」においてもこの設定を踏まえた上でのストーリー展開となっており、本編では「EVE ZERO」に登場した単語や人物名が度々出てくる。またタイトルにEVEを冠してはいないが「EVE burst error」の前の話ということで、本筋には直接的に関わらないものの「悦楽の学園」の設定が盛り込まれており、その辺りは嬉しいシナリオだった。

上記の2つは「EVE burst error」の前―――「EVE rebirth terror」から見ても前の話であり、盛り込まれても設定的な部分になるのでシナリオ的に見てもなんら問題なかった。だが時系列的に「EVE burst error」の後―――「EVE rebirth terror」から見ても後になるシリーズ作品である「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」を、なぜか無理やりシナリオに盛り込んできているのだ。

どういうことかというと、「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」それぞれのシナリオの核になるいくつかの要素を、ちょっと違う設定やちょっと違った名前に変えて登場させたり、あるいは矛盾を承知で無理やり登場させたりして「EVE rebirth terror」のシナリオにがっつり食い込ませてきている。プレイ途中にそれらの部分が出てきた時は「時系列的にその後の「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」に繋げる為の布石・伏線なのだろう」と思っていたのだが最後までプレイした結果、無理やり盛り込んでそのアイディアを使っただけだった。実際かなりの数の要素が見て取れる。

それにより各シリーズ作品にかなり矛盾が生じている。分かり易いところで言えば、桐野杏子の存在である。「EVE The Lost One」初登場で、教官まりなの教え子の設定が完全に吹っ飛んでいるだけでなく、既に弥生とは面識があり、小次郎とも「EVE The Lost One」で初対面のはずが今作になってしまい、それなりに深く関わってしまっている。

そんな矛盾の中で、最も問題なのはエンディングである。

「EVE rebirth terror」は「EVE burst error」の1年後。「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」はそれぞれ「EVE burst error」の3年後、4年後の時系列なので、「EVE rebirth terror」は「EVE burst error」と「EVE The Lost One」の間に位置する作品になると予想されていたのだが、先程も言った通りで組み込まれた要素は布石・伏線ですらないばかりか「EVE rebirth terror」は「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」に繋がらないエンディングを迎えるのだ。

ネタバレになるので詳細は伏せるが、ヒントとしては「EVE burst error」のラストの一枚絵である。これ以上は実際にプレイして見てもらいたい。

さて話を戻すが、今まで新作が出る度に設定の矛盾を指摘されることも多いシリーズではあったものの、「EVE new generation」のようにエルディア・EVE(御堂真弥子)を絡ませない作品を除けば、スピンオフの小説版ですらもこれほどまでに前後関係や繋がり、布石・伏線をぶっ壊すようなシナリオは今までなかった

特に言いたいのは、この「EVE rebirth terror」のシナリオだと、先に発売されているにもかかわらず時系列的に後になる為「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」の方が二番煎じにさえ感じてしまうということである。

なぜなのだろうか。考察してみた。

 

【考察】なぜ過去のシリーズ作品を無理やり盛り込んだのか?

(出典:EVE rebirth terror

上記で記載した以外にも、例えば「EVE burst error」ではメインと言えなかったキャラクターがシナリオに関わっており、このキャラクター達は察するに「バーストエラー イブ・ザ・ファースト」を盛り込みたかったのでは?と推察できる。

では、なぜこれほどまでにも過去のEVEシリーズ作品を無理やり盛り込んだのだろうか。考察するにそれは今後の新作を踏まえての発売元の戦略の一手ではないかと考えられる

まず第一に、今作の「EVE rebirth terror」の方向性については開発こぼれ話としてTwitterに挙げられている。

この開発こぼれ話では「あくまで開発側がどういったEVEを見たいかで方向性を決め、時系列の整合性よりも「EVE burst error」の後であることを意識して作った」と言っているが、それだったら整合性はともかく、「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」それぞれのシナリオの核になるような要素を盛り込む必要はないと思う。むしろ避けるべきであるとさえいえるだろう。

なのに敢えて意図的に盛り込んできた……そこで考えられるのが、これは今後のEVEシリーズの販売戦略なのではないか、ということだ。

現在EVEシリーズを販売しているのがELDia(エルディア)。その名前からも察するに今後もEVEシリーズを看板作品として売り出したいに違いない。先程も触れたが開発こぼれ話では「開発側がどういったEVEを見たいかで方向性を決めた」かのように言っているが、それよりも「どういったEVEが売れるのか」を意識して作っているに決まっている。企業である以上、自己満足で作っているわけがないのだから。

それを意識した上でシナリオの方向性を考えた時に、ネックになっているものが2つある。1つ目は開発こぼれ話でも触れている「時代感・年齢感」「時系列」である。

EVEシリーズは基本的に「EVE burst error」が基準であり「EVE burst error」から何年前、あるいは何年後としてシナリオが作成されているのだが、そんな「EVE burst error」は199X年の事件。つまりシナリオは1990年代辺りの時代感であり、これが古臭くてシナリオに影響を及ぼしている。正直この時代感だと携帯・スマホすらシナリオに組み込めない。事実「EVE rebirth terror」では公衆電話を利用しているし、コンピューター等の機械類についてもシナリオでは極力触れていない。現代における探偵モノや推理モノにネットやコンピューター関連がシナリオに使えないというのは厳しいだろう。特に若い世代にはウケにくい。

だったら一気に時間を進めて時代感を現代に合わせてしまえばよいだろうと考える。「EVE burst error」から10年後とか15年後にしてストーリーを作ればいいだろうと。

だがそうすると、今度はメインキャラクターの年齢が問題になってくる。「EVE burst error」の段階で小次郎・まりなは20代後半。時系列的に一番新しい「EVE The Fatal Attraction」では「EVE burst error」の4年後で30代前半の設定である。これ以上老けた主人公というのは無理があるだろう。その上「主人公を変える」という選択肢は製作者側からすれば選びにくい。なぜならそれは「EVE The Lost One」で酷評され、失敗しているからである。

そうなると次は、時系列を無視した作品にしてしまえば時代感を現代に合わせられると考える。EVEシリーズにおいて時系列を無視するということはエルディア・EVE(御堂真弥子)をシナリオに関わらせないということになるわけだが、「EVE burst error」の完成度の高さゆえに酷評続きだったEVEシリーズにとってエルディア・EVE(御堂真弥子)を関わらせないシナリオ作りというのは自由度が上がってより良いものが生まれる可能性があった実際そういった方向性から生み出されたのであろう「EVE new generation」のシナリオは、比較的高い評価を受けた。

だがここでもう一つのネックが顔を見せる。それは「EVEらしさ」である。

開発のこぼれ話では「バーストエラー事件に触れないのには違和感がある」という書かれ方をしているが、実際の所は「時系列を無視して時代感を現代に合わせた作品は、新規の若い世代のプレイヤーにはウケたが、EVEファンからは「EVEらしさがなくてダメ」という低評価を喰らってしまう」ということだろう。正直ファンからしてみれば「EVE new generation」は小次郎・まりなの良さが完全になくなっていたし、キャラクターの名前だけを持ってきただけでこれをEVEを呼ばれても……となったのは間違いなかった。

ならばと「EVE burst error」の時代感だけを現代に合わせてみた「バーストエラー イブ・ザ・ファースト」も生み出されたが、コレが大失敗。シナリオが悪化してしまいEVEシリーズ全体の評価が落ちてしまった。

ここまでをまとめると。

【問題点】

  • 時系列を意識すると、時代感が古臭くなり若い世代にウケない。
  • 時系列を無視すると、「EVEらしさ」がなくなり古参のEVEファンに受け入れられない。
  • 「EVE burst error」の時代感だけを現代に合わせたら大失敗。
  • 「EVE burst error」から離れすぎた時間軸の新作はキャラ年齢がアウト。主人公交代もリスキー。

そこで最終的に考えられたのが「新たな時系列の構築」ではないかと考察される。

つまり今後の新たなEVEシリーズの新作は、既存の「EVE burst error」に続く「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」の時系列に組み込むのではなく、新たに「EVE burst error」から始まる別の時系列を作り出し、それに則って新作を生み出していこうとしているのではないか、ということだ。

例えば今後「EVE burst error」から3年後の新作を作ったとしても、新たな時系列であれば過去のEVEシリーズの時代感に合わせる必要がなくなるから、3年という短い月日でも無理なく時代感を一気に進めて現代に合わせることが出来る。新たな時系列であれば過去のEVEシリーズとの整合性を意識する必要がなくなり「EVE burst error」から1~5年後以内で自由に作れるようになることからメインキャラクターの年齢感をそれほど意識しないで済む。新たな時系列であっても「EVE burst error」から始まる時系列があれば「EVEらしさ」を失わずに済むことにもなるまさに万事解決。

そういった方向性―――戦略を打ち立てた上で生まれた今作「EVE rebirth terror」は、そんな新たな時系列構築の為の分岐点になるべく生み出された作品だと考えられることが出来るだろう。

故に「EVE burst error」の続編として位置してるだけでなく、「EVE burst error」を完結させたシナリオーーー過去のEVEシリーズの作品を全て盛り込むことによって既存のEVEシリーズを、その時系列と共に終わらせるシナリオになっているのだと考察できる

そう考えると気になっていた点も納得が出来るものになってくる。無理やりにでも過去のEVEシリーズの作品の要素を盛り込んだのは、それらの作品に対してや、それらの作品を愛してくれていたファンに対する敬意なのではないだろうか。まぁ「過去のEVEシリーズを蔑ろにはしてませんよ」というアピールや「過去のEVEシリーズは「EVE rebirth terror」内で完結してますから、今後の作品は時系列的な不整合にはなりませんよ」という前もった言い訳要素かもしれないがw。

それ以外も、気になっていた「不要に感じるキャラクターの登場」や「過去のEVEシリーズとの設定矛盾」などは今後の発売する予定の新たな時系列のEVEシリーズに必要な要素として蒔いた布石・伏線ではないかと推察できるし、日付のアイキャッチ動画の西暦が二桁に変更になっている点も時代感を現代に合わせようとしているのだろうというのが見えてくる。

その考察を後押ししてくれているのが、PSVITA版の特典であるミニエピソードビジュアルノベル「reverse drive」である。これは導入部分だけの短いエピソードで、これが今後のEVEシリーズの予告に感じられる。だがその内容は今まで以上にSF要素が盛り込まれそうなカンジであり、今までのEVEシリーズの時系列の時代感では実現不可能そうな印象である。もしこのミニエピソードビジュアルノベル「reverse drive」が次回作になるなら、時代感はせめて現代まで合わせる必要があり、そうすると新たな時系列は必要としている印象を受けるのだ。もちろんSF要素が強めのシナリオをEVEファンに受け入れてもらえるかのテストも兼ねているとは思うので、次回作間違いなしとは言えないが。

考察の結論。なぜ過去のEVEシリーズ作品を無理やり盛り込んだのか。

今までのEVEシリーズを、時系列を含めて「EVE rebirth terror」内で完結させ、新たな時系列で今後新作のEVEシリーズを作って売り出していくという販売戦略だと思われる。

例えば「EVE rebirth terror」から1年後、小次郎・まりなが主人公で、エルディアの要素を無理のない程度に組み込まれたシナリオとかで販売されるんじゃね?ってこと。

とはいえあくまで個人的な、いちEVEファンの考察なので悪しからず。単純に古参へのファンサービスな可能性も多分にあるからw。

 

【まとめ】シリーズ作品をどこまでプレイしてるかで受ける印象が変わる作品

(出典:EVE rebirth terror

やはり「EVE burst error」と比べてしまうとちょっとアレだが、それなりの完成度。ゆったりプレイしても15時間程度でエンディングまで行ける気軽さも含めて、十分プレイして良かったと感じられる作品だった。信者乙は否定しないがw。

一応言っておけば。この「EVE rebirth terror」から始めるという人は少ないだろうが、最低でも「EVE burst error」は事前にプレイしておく必要がある作品ではある。プレイしておかないと正直何もわからない。

プレイするならばPSVITA版や今作のPS4版「EVE rebirth terror」の特典で収録されている「EVE burst error R」が理想。可能ならWindows版やセガサターン版でも構わないが、PS2版の「EVE burst error PLUS」はあまりお勧めしない。なぜならデザインが違い過ぎるキャラクターがいるから。そのキャラクターが「EVE rebirth terror」ではそれなりに重要になってくるので、デザインが違うと多分ピンとこない。ボイスが一緒だから分かるかもしれないがw。ちなみに「バーストエラー イブ・ザ・ファースト」は論外。あれはリメイクとは呼べない。

可能であれば「EVE ZERO」と「悦楽の学園」もプレイしてあると、より楽しめる。「悦楽の学園」はオマケ要素が強いのでプレイしなくても良いかもしれないが、「EVE ZERO」の方はプレイしておくと「EVE rebirth terror」に出てくる語句の意味がより理解できる。

「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」については事前にプレイしておく必要はあまりないが、もし「EVE rebirth terror」をプレイする前の段階で興味があってプレイしたいなと思っているなら、先にプレイした方が良い。「EVE rebirth terror」の後に「EVE The Lost One」「EVE The Fatal Attraction」をプレイすると「は?これってほとんど同じシナリオじゃね?」ってなるから。

まぁそんなかんじで、どこまでプレイしているかで印象が変わる「EVE rebirth terror」だが、その最たる部分がやはりエンディングである。

果たしてどう感じるのか。是非プレイして確かめてみてはいかがだろうか。

以上

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