【レビュー】スタジオジブリ映画『君たちはどう生きるか』あらすじ・感想・評価・考察など紹介【ネタバレ有】

今回はスタジオジブリのアニメ映画『君たちはどう生きるか』を見てきたので、あらすじ・感想・評価・考察などをネタバレ有でご紹介したいと思います。

今作のスタジオジブリのアニメ映画は、事前に情報がほぼない状況での公開という珍しい作品だったので、気になって見に行きました!

こんな人に読んでもらいたい!

  • 映画『君たちはどう生きるか』をまだ見ていない人
  • とりあえずどんな作品かを知りたい人
  • 映画『君たちはどう生きるか』は、映画館で見るに値するかを知りたい人

この記事を読んで戴ければ映画『君たちはどう生きるか』の魅力を知れるだけでなく、きっと映画館に見に行きたくなることでしょう。

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映画『君たちはどう生きるか』のあらすじ【ネタバレ有】

※事前情報なし

引用:

『君たちはどう生きるか』のストーリー

さて、おおまかなストーリーですが―――

ストーリーをざっくり紹介

戦時中。母を火事で失った主人公・眞人(マヒト)。父親の再婚で疎開した先の屋敷には、覗き屋・アオサギが住む奇妙な塔が立っていた。

新しい母親・ナツコとの関係が上手くいかない中、ナツコが行方不明に。マヒトはナツコを探すべく塔へと向かい、「下の世界」へと誘われてしまう。

その最奥でマヒトは、過去に行方不明になっていた大叔父に出会い、この「下の世界」について知ることに。

大叔父に「自分の役目を引き継いで欲しい」と頼まれるも、拒否。探していたナツコと合流し、「下の世界」から脱出してハッピーエンド。

―――ってカンジですかね。

まず大前提として、岩波文庫の吉野 源三郎 (著)の「君たちはどう生きるか」を原作としたアニメではありません。

上記の「君たちはどう生きるか」は「主人公・マヒトが亡き母から送られた本」として作中で登場し、マヒトの行動に影響を与えているカンジですね。

映画『君たちはどう生きるか』の感想・評価・考察【ネタバレ有】

ココからは実際に映画『君たちはどう生きるか』を見てきた私の感想や評価、考察などをネタバレ有で語っていきたいと思います。

一言で表すと「主人公・少年バージョンの千と千尋の神隠し」

最後まで見た私がこの映画を一言で表すと「主人公・少年バージョンの千と千尋の神隠し」ってカンジでした。

要は「スタジオジブリが表現するあの独特の世界観を楽しむ」アニメですね。この辺りは流石というか安定のスタジオジブリですかね。

序盤こそ「火垂るの墓」のような戦時の日本ですが、疎開した先で巻き込まれることになった「下の世界」は、ファンタジー世界全開!ってカンジです。

そんな中でも「千と千尋の神隠し」っぽいと感じる要素は、独特で様々な設定に全く説明がない点ですね。

とにかく「この世界ではそれが当たり前!」で押してくるカンジで、その世界の住人でない主人公でさえも疑問を持たせずに進んでいきます。

まさに宮崎ワールド!ですね。なので海外でも公開されれば比較的高い評価を受けそうなアニメだと思います。

ストーリーは賛否両論なのは間違いない

続いてストーリーですが、まぁ……賛否両論でしょうね笑

実際にネット上でも意見は割れていますし、宮崎駿監督自体も「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」なんて語っています。

そうです、内容を理解するのがとにかく難しい作品なんですよ。

ジャンル的には「少年の異世界冒険記」です。主人公・マヒトが「下の世界」を冒険し、母親を探しだして連れて帰る―――的なストーリーです。

ですが難しい……というか、上記でも記載しましたが、様々なことに説明がないんです。なので「こういうことかな?」と想像するしかないんですよね。

解らない固有名詞の多い「エヴァンゲリオン」とはちょっと違いますが、似たようなところがあるかもしれませんね。

逆に思うことは、今だからこそ描けているアニメかもしれません。

こういう敢えて全部は説明しないタイプの作品って近年何気に増えていますからね。そういった作品を見てきている人が増えてきているってことなので、受け入れられやすくなっていると思うからです。

とはいえこういうタイプに馴染みのない人からすると「わけがわからない」となりがちなので、賛否両論になるのは仕方ないことでしょう。

主人公の気持ちが、とにかくわかりにくい

この映画『君たちはどう生きるか』の主人公であるマヒトは、主人公であるにも関わらず感情移入がしにくい傾向にある、とにかくわかりにくい作品です。

なぜなら主人公・マヒトが、若干無口気味な主人公だからです。

主人公・マヒトの性格的には「芯があって、勇気のあって、行動力のある少年」ってカンジなのですが、無口なので自分の気持ちを言葉にしないんです。

なので見ている側は「何を考えているのか」がわかりにくいんです。

ネタバレですが、例えば疎開して転校した学校にて同級生と喧嘩をするのですが、その後にマヒトは自分で自分の頭に拾った石で殴りつけて深い傷を作るシーンがあります。

なぜそんなことをしたのか、わからないんです。ぶっちゃけ「は?」ってなった人も多かったと思います。

そこだけを普通に見ると「同級生と喧嘩したけどボロボロに負けたから、自分を傷つけて同級生が起こられるように仕向けた」ように見えます。

ですがそこまでのマヒトの性格を考えるとそんなことをしそうにないんです。正義感というか、真正面から立ち向かっていくように見える性格なので、そういった裏工作はしなそうなんです。

その上、上記でも記載した通りで、とにかく自分の気持ちを口に出さないから「なぜそんなことをしたのか」の気持ちがわからないですよ。

結構そういうシーンが多い印象なんです。なんというか、見ている側の読み取る能力を必要とする作品で、人によって受ける印象が変わってしまう作品です。

キャストがかなり豪華だった笑

上記でも記載した通りで、この映画『君たちはどう生きるか』は事前にその情報が公開されず、目立った宣伝がなかった珍しい作品です。

なのでキャラクターの声を当てたキャストさんたちの情報も全く公開されていなかったのですが……何気にかなり豪華でした笑

映画『君たちはどう生きるか』出演キャスト
キャラクター名 キャスト名
牧 眞人 山時聡真
アオサギ 菅田将暉
ヒミ あいみょん
キリコ 柴咲コウ
ナツコ 木村佳乃
ショウイチ 木村拓哉
大叔父 火野正平
インコ王 國村隼
老ペリカン 小林薫
ばあや①(あいこ) 大竹しのぶ
ばあや②(いずみ) 竹下景子
ばあや③ 風吹ジュン
ばあや④ 阿川佐和子
ばあや⑤ 滝沢カレン

まぁ事前情報が全くなかったわけですが、木村拓哉さんがスタジオジブリのアニメ映画に出るのではないか?という噂はかなり前から出ていたようですね笑

それにしても本当に豪華でしたね。。。個人的にはアオサギ役の菅田将暉さんの演技は抜群でしたし、木村佳乃さんの演技は、思った以上に木村佳乃さんでした笑

序盤の火災のシーンの作画表現が抜群!

もちろんスタジオジブリのアニメ映画ですから、作画クオリティは高いです。

ですが何と言っても序盤、「マヒトの母親の病院が火事になり、マヒトがその現場へと向かうシーン」の作画は圧倒的な表現でしたね!

本当に序盤も序盤なんですが、もうそのシーンを見た時に映画への期待感が爆上がりしましたね。。。作画も表現方法も本当に素晴らしかったです!

マヒトの視点を表現したもので、少年ならではの視点の低さで、人波をかき分けつつも、荒れ狂う火の中を突き進むシーンで……とにかく凄かったです笑

ぶっちゃけ映画全体を通しても、そのシーンの作画が一番力が入っていると思いましたね。なのでまずはそこを楽しみにしてもらいたいです。

【まとめ】安定のスタジオジブリ作品でした!

いかがでしょうか。「怖いもの見たさ」で映画館に足を運んだ人もいたでしょうが、ぶっちゃけ安定のスタジオジブリ作品だったことは間違いないでしょう

「事前情報がない」ことと「タイトルが『君たちはどう生きるか』」であることから、もう少し哲学的な現代作品かと予想していましたが……見て見たら全然違いましたね笑

まぁ哲学的な要素はありましたが、まさかの異世界ファンタジー作品というスタジオジブリお得意の作品でしたので、普通に満足できる作品だったと私は思っています。

確かにわかりにくい作品でしたが、それも含めて十二分に面白い作品ですので、是非一度。

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