今回は映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』を見てきたので、あらすじ・感想・評価・考察などをネタバレ有でご紹介したいと思います。

劇場版『名探偵コナン』第26作目となる今回は「黒の組織」がメインの話なので、何気に超楽しみにしてました!
こんな人に読んでもらいたい!
- 映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』をまだ見ていない人
- とりあえずどんな作品かを知りたい人
- 映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、映画館で見るに値するかを知りたい人
この記事を読んで戴ければ映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の魅力を知れるだけでなく、きっと映画館に見に行きたくなることでしょう。
前作の劇場版『名探偵コナン』第25作目となる『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』のレビュー記事はこちら。

【追記】映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の映像ソフトはコチラ。
映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のあらすじ【ネタバレ有】
東京・八丈島近海に設立された、防犯カメラを繋ぐための海洋施設『パシフィック・ブイ』。
本格稼働に向けて、ヨーロッパの警察組織・ユーロポールが管轄するネットワークと接続するため、世界各国のエンジニアが集結。
そこには顔認証システムを応用した、とある『新技術』のテストも進められていた―――。一方、園子の招待で八丈島にホエールウオッチングに来ていたコナン達少年探偵団。
するとコナンのもとへ沖矢昴(赤井秀一)から、ユーロポールの職員がドイツでジンに殺害された、という一本の電話が。
不穏に思ったコナンは、『パシフィック・ブイ』の警備に向かっていた黒田兵衛ら警視庁関係者が乗る警備艇に忍び込み、施設内に潜入。すると、システム稼働に向け着々と準備が進められている施設内で、ひとりの女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生…!
さらに彼女が持っていた、ある情報を記すUSBが組織の手に渡ってしまう…。
海中で不気味に唸るスクリュー音。そして八丈島に宿泊していた灰原のもとにも、黒の影が忍び寄り…決して触れてはいけない〈玉手箱(ブラックボックス)〉が開かれたとき
封じ込めた過去がいま、洋上に浮かび上がる―――
『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』のストーリー
さて、おおまかなストーリーですが―――
黒の組織が八丈島近海に設立された『パシフィック・ブイ』と、とある『新技術』に興味を示しているという情報を聞いたコナンは『パシフィック・ブイ』へ潜入。
そのタイミングで新技術の開発エンジニアが誘拐されてしまい、それに伴って灰原がシェリーであることが黒の組織にバレてしまい、彼女もまた誘拐されてしまう。
コナンは警察や『パシフィック・ブイ』、さらには安室透や赤井秀一などの協力を経て、黒の組織から灰原らを奪還。
最終的に『パシフィック・ブイ』は破壊されてしまうも、辛くも黒の組織を退けることに成功する。
―――ってカンジですかね。
何度も言ってしまいますが、今回は「黒の組織」がメインの話でした。
ジンやウォッカ、ベルモットなどの主要メンバーはもちろん、バーボン(安室透)やキール(水無怜奈)なども登場しますので、かなり豪華なシナリオでしたね。
映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の感想・評価・考察【ネタバレ有】
ココからは実際に映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』を見てきた私の感想や評価、考察などをネタバレ有で語っていきたいと思います。
とにかく主要キャラクターが多く登場する映画
今回は「黒の組織」絡みの事件ということもあって、とにかく主要キャラクターが多く登場する映画でしたね。
- ジン
- ウォッカ
- ベルモット
- ラム
- キャンティ
- コルン
- ピンガ
- バーボン(安室透・降谷零)
- キール(水無怜奈・本堂瑛海)
- 赤井秀一(沖矢昴・ライ)
- ジョディ・スターリング
- アンドレ・キャメル
- ジェイムズ・ブラック
- 黒田兵衛 など
まぁメインは「黒の組織」なので、ジンやウォッカなどが出ずっぱりなカンジですかね。
赤井秀一や安室透などは、今作においてはそれほど出番がなかった印象です。赤井秀一や安室透ファンの人はそれほど期待しない方が良いですよ笑
意外と出番が多かったのはキール(水無怜奈・本堂瑛海)でしたね。
灰原やさらわれたエンジニアの境遇に自分を重ね合わせてしまい、彼女たちを助けるために命の危険を顧みずジンへと反抗を示したりするシーンなどは見せ場の1つだったと思います。
内容は「漆黒の追跡者」とほぼ同じ
今作の映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』は、ぶっちゃけ映画『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』とほぼ同じネタが使われてました。
もちろんストーリー展開などは違いますが、オチというか流れなどがほぼ一緒でしたね。
ネタバレありで簡単に説明すると―――
黒の組織のメンバーであるピンガに「江戸川コナン=工藤新一」だとバレてしまうが、ジンにその事実を伝えないまま劇中で死んでしまうので、結果としてバレない
―――ってカンジですね。
今作は年齢の違う人間の照合が可能な「老若認証システム」によって灰原哀がシェリーだということがバレてしまい、黒の組織に攫われてしまうっていう話がメインです。
最終的にはベルモットが上手いことジンたちを騙すことで事なきを得るのですが、それとは別に黒の組織のメンバーであるピンガが、そのシステムを使ってコナンの正体までたどり着くんです。
ジンを蹴落としたいと思っているピンガは、掴んだ真実を直接突きつけたいこともあって通信ではもったいぶって言わずに合流しようとしますが、途中で死んでしまって結果ジンにバレないっていうオチです。
「漆黒の追跡者」も同じ展開でしたよね。
「漆黒の追跡者」では、黒の組織のメンバーであるアイリッシュが指紋から江戸川コナンが工藤新一であることに気付きます。
ですがジンを幹部から失脚させたいアイリッシュは、コナンを直接「あの方」へと面会させようとしてましたからジンには伝えておらず、結果としてジンに殺されてしまうオチでした。
原作ではまだバレてないのに映画内でバレるなんてことはあり得ませんから、どうしたって同じようなオチになるのはわかりますが……正直二番煎じ感が凄くて残念でした。
「あの方」=阿笠博士説の可能性アップ!?笑
ネット上では「あの方」と呼ばれている「烏丸蓮耶」が阿笠博士なのではないか!?みたいな考察を見ることがあります。
今作の映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』では、その可能性がわずかばかりアップするような展開だったのでないかと思っています笑
その根拠たる部分は、ベルモットの行動です。
ベルモットは今回の「老若認証システム」に対してかなり警戒している様子で、結果として「あの方」へと連絡を取り、このシステムを破棄するような流れにもっていきます。
なぜ「あの方」やベルモットがこの「老若認証システム」を警戒するのか……つまりは「過去とは別の姿で生活しているから」ではないでしょうか。
そうなると「あの方」は現在、姿を変えてコナンの身近で生活している可能性もあるわけで……敷いては「あの方」=阿笠博士説にも繋がる話ではないかと笑
映画の作品紹介でも「決して触れてはいけない〈玉手箱(ブラックボックス)〉」と記載されていますし、可能性としてはあり得るのかもしれませんよね。
まぁそれはさておいても、少なくともコナンや灰原は小さくなっていますから、「あの方」やベルモットもまた年齢が変化している可能性はあるかと。
早くその辺りが原作で明らかになって欲しいです。
黒の組織は意外とポンコツではないか?
今作の映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』では、黒の組織のメンバーが数多く出てくる映画になっていますが。
改めて思うこと……黒の組織って意外とポンコツな組織ではないかと言うことです笑
まず、潜入され過ぎです笑
現在公安の安室透、そしてCIAの水無怜奈が潜入しているだけでなく、かつてはFBIの赤井秀一も潜入していたこともある組織ですからね。。。いくらなんでもって思いません?
さらに今回の映画で浮き彫りになったのが、ジンがいないとどうにもならない組織だってことですね。何でもかんでもジンが仕切って指示を出さないと瓦解してしまう印象です。
頼りになりそうな人材はバーボンとキール、そしてベルモットなんですが……バーボンとキールは潜入捜査官ですし、ベルモットは自分勝手に動きますからね。。。
ピスコやテキーラは死んでますし、ラムは最高幹部なので現場指揮は取らないでしょうから、そうなると後は狙撃しか興味のないキャンティ・コルン、そして永遠の下っ端・ウォッカ。。。ヤバいでしょ笑
ジンの気苦労が凄まじいです笑 特に今回はオリジナルキャラ・ピンガもかなり酷かったですし、ウォッカの「ジンの兄貴に指示貰わないと何もできない」感が凄まじかったです。
ジンの兄貴におんぶにだっこ過ぎて、とてもじゃないけど世界で暗躍するような組織には思えないなぁと、今回の映画を見て改めて思いました笑
【まとめ】原作漫画を読みたくなる作品
いかがでしょうか。原作の中核となる「黒の組織」を絡めるシナリオの難しさを見せられた気がしましたが、十二分に面白い作品でした。
もちろん事前に原作漫画やアニメを見てから映画館へ行く方がより入り込めるかと思いますけど、それらを知らなくても全然楽しめるように配慮されていましたね。
実際私もそこまで詳しくない状態で見に行きましたが、フツーに楽しめました。まぁ映画館帰りにマンガ喫茶へ寄って一気見しましたけどね笑
なので名探偵コナンをあまり知らない人も、今年のゴールデンウイークは是非見に行ってみてはいかがでしょうか。
【追記】映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の映像ソフトはコチラ。
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