【レビュー】映画『かがみの孤城』あらすじ・感想・評価・泣ける映画なのか?など紹介【ネタバレ有】

今回は映画『かがみの孤城』を見てきたので、あらすじ・感想・評価などをネタバレ有でご紹介したいと思います。

劇場版「あの花」を制作したA-1 Pictures映画ということで、泣ける映画として期待して見に行きましたが……果たして!

こんな人に読んでもらいたい!

  • 映画『かがみの孤城』をまだ見ていない人
  • とりあえずどんな作品かを知りたい人
  • 映画『 かがみの孤城』は、映画館で見るに値するかを知りたい人

この記事を読んで戴ければ映画『かがみの孤城』の魅力を知れるだけでなく、きっと映画館に見に行きたくなることでしょう。

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映画『かがみの孤城』のあらすじ【ネタバレ有】

学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。

さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。

期限は約1年間。

戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。

そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う――――

果たして鍵は見つかるのか?なぜこの7人が集められたのか?それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?

全ての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける―

引用:映画『かがみの孤城』公式サイト

さて、おおまかなあらすじですが……ぶっちゃけ上記の引用のまんまってカンジですね。

ある日突然光り出した部屋の鏡に吸い込まれて、断崖絶壁の上に立つ孤城へと連れてこられた7人の中学生が、その城に隠された鍵を見つけて願いを叶える

って話です。

もちろんそれぞれの「叶えたい願い」などは記載されていませんけど、マジで上記の引用が全てであり、マジで予告動画で想像できる範囲を超えてこない映画でした。

ですが深いテーマであり、本当に理解がある人が紡いだ原作なんだなというのが伝わってくる映画でしたので、満足度の高い映画だったと思います。

 

映画『かがみの孤城』の感想・評価【ネタバレ有】

ココからは実際に映画『かがみの孤城』を見てきた私の感想や評価などを語っていきたいと思います。

テーマが深い!見る価値のある完成度の高い映画

まず言いたいのは、この映画『かがみの孤城』のテーマの深さと、完成度の高さですね。

コレがマジで素晴らしかった! 本当に見る価値のある映画だったなぁと、ちょっと原作本も読みたいなぁと思える作品でしたね。

ネタバレにはなりますが、まずテーマとしてあるのが「居場所」なんです。

大人になるとそんなことないってわかることなんですが、中学生が考えられる居場所って「学校」と「家」だけなんですよね。その居場所を、イジメだったり家庭の問題だったりで奪われた7人の中学生の話なんです。

だからこそ「孤城」なんですよ。まさに他に居場所がない子供たちを表現しているんです。この孤城は、学校へと行けなくなった子供たちが通うフリースクールなんですよ。

そんな彼らが、どんな思いでこの孤城で日々を過ごし、そして現実へ向き合っていくのか……その過程を見る話なんです。

本当に深いテーマですよね。下手するとその方面の人たちから非難を浴びる可能性のあるテーマだと思います。

ですが、それを上手く表現していて、本当に完成度が高い作品なんですよ。

これは正直原作の力だと思います。流石は2018年に本屋大賞も受賞している作品だと言えますね。本当に理解している人が執筆したんだなと。

例えばどうでもいいシーンなんですが、最初に「孤城」へと連れてこられた7人は、オオカミの仮面をかぶった少女から「物語の主人公になったんだから、もっと喜べ」みたいなことを言われます。

さらに「鍵」を見つければどんな願いでも叶うなんてファンタジーな展開……普通の中学生ならテンション上がって喜びそうなところです。

ですがこの7人は誰も喜んだりテンション上がったりしないんですよね。居場所を失くした経験から「現実はそんなに甘くない」ことが染みついているからなんでしょう。

そういう細部に至るまで、ちゃんとそういった経験をしている中学生はどんな発言・行動をとるのかをかなり意識して作られている作品なんです。

だからこそ、これほどの完成度が生まれているんだと思います。きっと同じような経験のある人からすれば「そうなんだよ……」と共感が得られることでしょう。

その反面で残念だと思うのが、その完成度の高さが「2時間程度の映画」では表現しきれてないだろうなということです。

私は原作を読んでいないので正確にはわかりませんが、かなりのシーンがカットされているのだろうと思います。

確かにメインの主人公は「こころ」という少女なのですが、このタイプの作品だと7人それぞれがフューチャーされる話があるはずなんです。

実際に「アキ」という少女と「リオン」という少年は、こころと同じくらい重要な話が入ってくるのですが、それ以外の4人は結構おざなりな印象を受けました。

特に「フウカ」という少女に至っては、ホントに物語の後半でパパっとどんなことがあったのかを紹介されるだけだったので、かなり扱いが酷かったです。

察するに「原作ではきっとその4人にも深い話があるけど、時間的な尺の問題で削らざるを得なかった」のではないかと。

ホントにこの問題は原作のある作品を映画化する際の「映画あるある」ですよね。。。まぁそれによって「もっと知りたい」欲求を生み出すことで原作が売れるという相乗効果もあるんでしょうけれど。

ですがそれを差し引いても素晴らしい作品でした! 見に行く価値のあるとして十二分に他人におすすめ出来る作品だと思います!

泣ける映画ではあったけど……

この映画『かがみの孤城』には、泣ける名シーンのある映画でした。

ですが……まぁ思ったほど「泣ける!」っていうカンジの映画ではなかったですね。

公開前の予告編の段階で『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』などのA-1 Pictures制作ということを押し出してきている印象でした。

なので「泣ける映画なんだろう」と、私は思っていたんです。きっとそう思って見に行った方も多かったことでしょう。

私は「あの花」レベルの映画の可能性を考慮して、それなりの覚悟を持って見に行ったわけですが……まぁあのレベルの「泣ける映画」ではなかったですね。

もちろん涙がこぼれるシーンは結構ありました。

ネタバレですが、個人的にはフリースクールの先生が主人公・こころに言った「だってこころちゃんは毎日戦ってきたんだもの」っていうセリフには、かなりグッとくるものがありましたね。

いじめられている子って、本当に1人で戦っているのですよね。だけどそれを理解できる人っていうのは「その経験がある人」だけなので本当に少ないんですよ。

それを理解してくれる人がいる……それって本当に救われるんですよね。きっと原作者の方も経験があるんだろうなって思います。

その他にも結構心に訴えてくるシーンは数多くあったのですが、物語のラスト自体はそれほどではなかったので、ラストに向けて泣けるシーンで盛り上げてくる映画ではないんです。

なので「泣ける!」っていうことを全面に押し出してくる映画っていう印象ではなかったですね。

もしそれを楽しみに見に行こうと思ってる方がいらっしゃったら、それ自体にはあまり期待しない方が良いかもしれません。

ですが作品としてはとても深くて面白い映画でしたので、十二分に楽しめることでしょう。

結構早い段階でわかってしまうオチ

鏡の中へと引きずり込まれて、孤城へと連れてこられた7人の中学生。

知り合いでもない彼らなので「何のつながりもない7人」と思われていたところから始まるわけですが、話が進むにつれて徐々に共通点が浮き彫りになってきます。

それらがわかった時に、彼らはこの孤城ではなく外の世界で会おうとするのですが、結果として会うことが出来ないという展開を迎えます。

その謎について何ですが……結構早い段階でわかってしまうオチでしたね。。。

ココはちょっと残念というか、ぶっちゃけヒントを与えすぎですね。しかもそれがわかってしまうと、先の展開も読めてしまうくらいだったので、どうだかなぁって思いました。

そのヒントは「紅茶」ですね。フツーに紅茶だけで良かったのに、なぜあそこで何の銘柄なのかがわかる描写にしてしまったのか……ちょっと露骨すぎました。

バカにされてる?とまでは思いませんが、映画を見た人は大抵気付くでしょうね……結果としてそれがこころへのメッセージになるのかな?とも思ったのですが、違いましたしね。

原作は読んでいないのでわかりませんが、恐らく文章で表現しているとは思えないので、これはA-1 Picturesの演出だと思うのですが。。。もう少し分かりにくくして欲しかったです。

 

【まとめ】原作が素晴らしい映画作品でした!

いかがでしょうか。最終的にまとめた感想としては「原作が素晴らしい映画」だということですね。

ただまぁ……これは映画の内容に関しての感想とは少し違いますが、「映画」にするならもう少しやり方を考えた方が良かったなぁと思いますね。

まず公開前の予告動画とか、公式サイトのあらすじで内容がわかりすぎです。そこから想像する物語の範囲を超えてこない・こちらの想像をはるかに超えるような神展開はないんですよ。

その上、恐らく原作の内容が全て盛り込めなかったのだろうなということが想像できるわけですから、「映画化」という意味ではちょっとやり方失敗してない?なんて思ってしまいます。

まぁ中身自体は見て良かったと思える作品でしたので満足しましたが、やり方次第ではもっと注目されるのになんて思う作品でもありました。

以上。

 

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