【ぼっちの旅行】ぼっち、島流しにされる。

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唐突として鳴り出したスマホ。完全に目覚まし機能付き暇つぶし端末と認識してたスマホがアラームセットした以外の時間に鳴り出したことに驚きを感じながらも出ると、実家からであった。何かの急用なのだろうか。

話を聞けば、遠い親戚が亡くなったらしい。だがただそれを伝えるだけだったら連絡してくる必要はない。その時点で何かきな臭さのようなものを感じていた。

そして告げられた。

「悪いんだが、その親戚の家の片づけの手伝いにいってくれ」

詳しく話を聞くとその亡くなった遠い親戚とやらには70歳近い妹以外、親戚らしい親戚はウチくらいらしい。流石に高齢者1人に力仕事もある遺品整理をさせるわけにはいかないのだが、業者を頼めるほどの金もない。ならばと、親父が「融通の利くヤツを向かわせる」と言ったそうな。融通の利くヤツって俺のことかよ、オイ。

忌引きで休めるだろって……そりゃ休めるけども。面倒くさい。なぜ休みの日に給料も出ない労働をしなければならないのか。

だが今までスネをかじり続けた素行から断りづらい。渋々了承した。少し長めに有休をとって、ちゃちゃっと行って、ちゃちゃっと片づけて、残りの休みをダラダラ過ごせはいいやって。

だが次の瞬間、後悔した。なぜ先に聞かなかったのだろうかと。

「で、場所はどこなんだ? は? 佐渡島ぁぁぁ!?」

後の祭りである。

 

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ぼっち、佐渡島に島流しされる。

東京駅から新幹線で約2時間。新潟駅からバスで着いたのは佐渡汽船。

かつては流刑地だった佐渡島に、ある意味強制労働する為に行くって……これって完全に島流しではないだろうか。

とはいえ旅費は全て両親持ち。少しでも安く済ませて手元に残してやろうとフェリーで行くことにした。

少し前にクジラとぶつかった事故がニュースにもなったジェットフォイルなら約1時間で着くのだが、料金が片道6,390円と高め。フェリーなら2時間30分かかるが料金は2等で2,380円になる。

だが2等は基本雑魚寝で、ぼっちには辛い。なので3,440円と少し割高だが1等のイス席を選んだ。

とはいえ。フェリーってボロッちいんだろうなと想像していたんだが―――

意外にも綺麗。しかも木目調で高級感も感じさせる。売店はもちろんのこと、イベントホールや展望ラウンジもあり、さらにはゲームセンターのような設備も。

 

1等イス席も圧迫感がなく広々としている。リクライニングシートでゆったりとした船旅を満喫できる。

 

Wi-Fiも完備されており、航行中もネットが使える。結構至れり尽くせり。この設備に、乗っている最中だけは完全に労働のことを忘れて優雅な船旅を満喫してしまった。

 

海が見えない山奥で強制労働

船に2時間30分揺られて着いた佐渡島。意外にデカいなというのが最初の印象。

とはいえ、島である。どこにいたって海が見えるようなところだろう、きっと。その遠い親戚とやらの家も、海沿いのオーシャンビュー抜群な場所に建っているだろうと、勝手に思い込んでいた。

迎えに来てくれた遠い親戚の妹(70歳くらいのおばあちゃん)に連れられて着いた先が―――

まさかの山奥。海が見えないどころか、人も車さえもほとんど見かけない。

 

そして片付ける家を見て、唖然。

こ、これを片付けんの? 本当にココに住んでたんだろうかって思うレベルの建物である。っていうか明後日には帰らないといけないんだが……。

そしてそこから始まったのは、地獄。想像を絶する大軍の虫と戦いながら、ほとんどのモノをただただゴミ袋に入れてクリーンセンターに持っていく作業。着いたその日から始まり、日が暮れるまで。安いホテルに泊まって次の日も朝から始めて、夕方にある程度片付くまで。ただただ延々と。

終わらせてホテルで一休みしてる時、改めて思った。やはりこれは島流しだった、と。

 

【メイン】このまま帰るのは癪なので、観光してやった

強制労働を終え、朝一のフェリーで帰宅の途に就くだけだったのだが、このまま帰るのは癪である。わざわざ片道5時間以上かけて佐渡島に来て、片づけだけをしてまた5時間以上かけて帰るとか。

なのでフェリーの時間を変更し、ぼっちで観光してやった。

トキを見に行ってみた。

とはいえ観光目的で来ていないので、何も調べてきていない。なのでとりあえず何が有名なのかを考えた。そこで出たのが「トキ」である。

ということで「トキ」を見るべく「トキの森公園」に行ってみた。

誰もいない。平日だからだろうか。まぁ時期的に春休み後の上、ゴールデンウィーク前だからかもしれないな。

 

これがトキ。漢字で「朱鷺」と書く通り、顔が赤いのが特徴。既に日本産のトキは全滅しており、今いるのは中国産の子孫のみらしい。現在は300羽くらいが野生に放たれているらしく、佐渡島なら普通に飛んでるところも見れるそうだが……流石にあの地獄の片づけの最中にそんな余裕はなかったわ。

 

では実物を見せてもらおうと、ケージの方に行ったのだが―――

……遠すぎじゃね? 肉眼では辛うじて見えるが、スマホのカメラじゃ無理だわ。

っと思っていたらもっと近くで見られるところもあるらしいってことでそっちに移動してみてみた。

この写真は望遠鏡にスマホのカメラを当てて無理やり撮ったもので、実際はこれほど接写して撮れなかった。

卵を温めている時期らしいので巣からあまり動かないそうだ。ちなみに春は毛が黒くなるらしい。秋になれば真っ白い毛になるんだそうだ。聞いてもいないのに飼育員のおばちゃんがマンツーマンで語ってくれた。どれだけ客がいないんだよ。

 

佐渡島のラピュタに行ってみた。

他にも有名なところはないかとググってみると、出てきたのが「北沢浮遊選鉱場跡」

佐渡金山で採掘された鉱物を抽出するために作られた巨大コンビナート跡で「ラピュタスポット」と呼ばれているそうだ。兵庫の「竹田城」や神奈川の「猿島」は聞いたことがあるが、佐渡島にもあったのか。

なので行ってみた。

確かにラピュタっぽい。ロボット兵が出てきても違和感がない。夜にはライトアップされるらしい。

どうやら最近になって注目されたこともあってか、ツアーに組み込まれていないらしく、観光客らしき人はいない。入園料とかも取られないし穴場ではあるだろうが、他に何もないので写真撮ったら終わりなので、微妙っちゃ微妙だな。見る価値はあったと思うけど。滞在時間は15分。

 

新・ご当地グルメを食べたった。

北沢浮遊選鉱場跡を後にした俺は、そういえば食事も大したものを食べていなかったなぁ思い、その土地ならではのものを食べたくなった。

とはいえ何が美味いのか分からない。なのでそれなりに有名どころで、今いる場所からそんなに遠くないとこをググってみて行ってみた。

それがコレ。

佐渡の寒ブリは有名らしく、そのブリを使った天然ブリカツ丼である。

限定30食と書いてあったので、食べられるかなぁと思っていたら大丈夫だった。っていうか多分余裕だっただろうな。何せお昼の12時にお店に入ったのに、客は俺1人だったから。

現在新・ご当地グルメとして売り出し中の一品で、米粉で揚げられたカリカリのブリカツが5切れも乗っている。くぐらせてある特製のあごだししょう油ダレが甘しょっぱくてイイ感じ。若干残念だったのは、ご飯がちょっと少なかったこと。ブリカツ5切れもあるし、せっかくの米どころなんだから、もう少しご飯も食べたかった。

だが美味かった。それだけは間違いない。

 

オサレなパン屋・カフェに行ってみた。

飯を食い終わって、帰りのフェリーまではもう少し時間がある。

せっかくだからオーシャンビューなカフェとかないか探してみると、海沿いのいい高さの位置にあるパン屋を見つけた。

結構庭木に手入れが行き届いている。ここ佐渡だよな? こんなオサレなパン屋とかあんのかよ。

 

入ってみるとカフェでもあるようなので、コーヒーを注文しオープンテラスで一服。

中々の眺めである。この強制労働が少し報われた気がしたw 結構な人気店らしく地元民は良く来るようだが、観光客っぽい人は少なそうな印象だった。

 

そこで1時間ほどボーっとして、船着き場に戻ってフェリーに乗り込み、佐渡島を後に。こうして2泊3日の島流しの旅は幕を閉じたのだった。

 

【まとめ】佐渡島は意外とぼっち旅におすすめ

観光したのは最終日だけだったのでそれほどあちこち行くことは出来なかったが、その中でどこに行っても思ったのが「思ったより観光客が少ない」という点である。

とにかくどこに行ってもぼっちなのである。トキの森公園とかは特に凄かった。マジで俺しか客がいないし。わざわざ定期バスが通っているにも関わらずである。時期的に少ない可能性はあったにせよ、あまりにも少なかった。

もしかしたら年中少ないのかもしれない。だとしたら佐渡島は1人旅―――ぼっち旅には向いている観光地と言えるだろう。

どこに行っても観光客だらけの観光地だと、人混みが苦手で周囲の目が気になりがちなぼっちには辛いが、ココならそんな目を気にしなくて済むし。島民は多い方だからぼっち観光客でも悪目立つこともないし。

もしぼっち旅を計画中の人がいたら、候補に入れてみてはいかがだろうか。

 

以上。

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