今回はメンタリストDaiGoさんの書籍「人を操る禁断の文章術」を読みましたのでご紹介したいと思います。

書籍の中で気になった箇所をピックアップしてご紹介したいと思います
こんな人に読んでもらいたい!
- 文章を作るのがあまり得意ではない人
- ブログ始めたばかりの初心者
- 読者に行動を促せる文章が書きたい人
この記事を読んで戴ければ、文章の基礎が学べるだけでなく、自分の書く文章に力を宿せるようになる書籍に出会えることでしょう。
人を操る3つの原則
まずは読み手の心を自在に操る文章を書く上で、心構えとなる3つの誤解――ー原則があると語られています。
その3つの原則とはこちら。
- あれこれ書かない
- きれいに書かない
- 自分で書かない
ここからはその一つ一つをご紹介します。
「あれこれ書かない」とは?
人は、受け取った情報がたりないときは想像や予測で判断する習性があります。
引用:56ページ
読み手は、情報量の少ない文章を読んだ時には自分にとって都合の良い方向へ想像力を働かせてやすいので感情に訴えやすくなり、心に残りやすくなるのです。
逆にあれこれ説明された文章というのは、相手に対して正しい情報が伝えられるかもしれませんが、心に訴えかけないので揺さぶられないということなんですよね。
何も書いていない部分―――つまり余白が相手に想像させ、それが感情を伴って行動を促すってわけですね。
ワンメッセージ・ワンアウトカム
文章にはメッセージを1つだけ込めて、それが相手に伝わって心を動かし、1つの結果を得るという考え方のことを指します。
大事なのは「誰に読んで欲しいのか」ということ、そして1つの結果―――つまり「読んだ人にどう行動して欲しいのか」を明確にしておくことです。
伝えたい人が想像しやすい言葉を選び、伝えたい人に合わせた情報量のワンメッセージだけを文章に起こして、1つの行動を促すのです。
この相手に合わせた情報量のワンメッセージっていうのが、あれこれ書かないってことに繋がっているわけですね。
相手に想像させて、相手に行動したいと思わせること。コレが大事なわけです。
「きれいに書かない」とは?
「きれいな文章を書かなくてはいけない」と気をつけるばかりでは、自分の感情を抑えてしまいます。こちらが感情を抑えてしまうと、それは鏡のような効果を生み。相手の心から湧き上がってくるはずの感情をも押さえつけてしまうのです。
引用:68ページ
ブログとか読んでいて、たまに書きなぐったような怒りにまみれた文章をみることってありますよね?
ああいう文章を見ると、相手の怒りに影響を受けて共感してしまったり、あるいは同じようにイライラした感情を持ってしまったりするじゃないですか。
つまりそういうことですね。
読んだ側の感情を揺さぶるような文章を書きなさいってことです。当たり障りのないきれいな文章は、相手の心に届かないってことなんですよね。
人を動かすのは「論理」ではなく「感情」
読んだ人に行動してもらいたかったら、「論理」で納得してもらうのではなく「感情」を揺り動かせってことですね。
確かに人って「感情」で動いてしまった後に「論理」で言い訳して正当化を図りますよねw
太るの分かっていてステーキ食べちゃった後に「目の前にあるのが悪い、だから食べた自分は間違ってない」とか言い出したりしますよねw そうやって自分を納得させますよね。これを利用するわけです。
書く時のポイントとしては「話しかける様に書くこと」が効果的であると書かれています。
要は声に出して誰かに伝える時って、きれいな定型文にはなりませんよね? これがきれいにかかないっていうことに繋がってます。
いかに相手の感情に訴えかける言葉を使うか。コレが大事なわけです。
「自分でかかない」とは?
読み手は書き手が期待するほど、文章としっかり向き合ってくれるわけではありません。(中略)文章で心を動かすというのはそう簡単なことではないのです。だからこそ、「読み手の心を読む」ことが重要になってきます。
引用:78、79ページ
文章を読んだ人を動かす為には、その読んでくれる人のことを良く知っておき、その上で相手の心に刺さる文章を書く必要があります。
そんな風に相手に合わせて書かれた文章というのは、自分で書いた文章とは言えない―――つまりそれは自分でかかない文章というわけですね。
要はターゲッティングをしっかりして、それに合わせた文章を書きましょうということです。
読んで行動してもらいたい人―――つまりターゲットとなる人をちゃんと想像して、そのターゲットについて調べに調べ尽くして、その情報を元に相手の心に刺さる文章を書くことです。
これが自分でかかない文章というわけですね。
人の心を動かす7つのトリガー
人の強い欲求が潜む分野を7つにわけ、それについて紹介しています。
それがこちら。
- 興味
- ホンネとタテマエ
- 悩み
- ソン・トク
- みんな一緒
- 認められたい
- あなただけの
ここからは、この7つの中から特に為になったものをピックアップしてご紹介したいと思います。
「ホンネとタテマエ」とは?
「ホンネとタテマエ」のポイントは、「こうあるべき」とされているタテマエの部分と本人が「こうありたい」と思っているホンネとのギャップにあります。このギャップに相手の心を動かすエネルギーが詰まっていて、ここに”カチッ”とはまるような内容を文章で示して行動させる。
引用:112ページ
いかにタテマエを認めてあげながらホンネに寄り添えるかということですね。
これは結構難しいですが、なるほど!と思ってしまいましたよ。
相手がどんなホンネを持っているのかということを想像して労ったりすることはありましたけど、相手が持つタテマエまで理解して認めて上げるようなことはあまりしてなかったですから。
「こうあるべき」なのはわかってるけど! けど私は「こうありたい」んだよ!って。そのギャップが激しいほど行動に繋がりやすい。確かにそうです。
いかに相手のタテマエまで考慮して文章を作れるか。これがポイントなんですね。
「ソン・トク」とは?
多くの人が、「無料!」という言葉に心を奪われる背景には、全人類共通する「自分が得することよりも損することに、より大きな影響を受ける」という心理があります。
引用:128ページ
人はやっぱり損したくないという心理の方が強いんですよね。
だから価格ドットコムとかのサイトがあるんでしょうしね。いかに安く買うか、損しないかを意識しているって現れなんでしょうね。
両面提示と片面提示
両面提示とはデメリットとメリットを両方伝える方法で、片面提示とはメリットだけを伝える方法です。
やはり両面提示の方が信頼を得やすいんですよね。
人間は疑り深い生き物ってことなんでしょう。良いことばかり言われると「ほんとかよ!?」ってなりますよね。
まずデメリットを提示し、その後にそれを超えるメリットを提示する。
すると信頼してくれるものなんですよね。納得しやすいんですよね。自分の判断に満足しやすくなるっていう寸法です。
是非とも活用してみましょう。
5つのテクニック
さらに文章を書くにあたり、そのまま使える5つのテクニックが紹介されています。
それがこちらです。
- 書き出しはポジティブに
- なんども繰り返す
- 話しかけるように書く
- 上げて、下げて、また上げる
- 追伸をつける
ココではその中でも気になった部分をピックアップご紹介したいと思います。
話しかけるように書く
上記の「きれいにかかない」にもありましたが、人は文章より会話の方が内容を覚えやすいものです。
なので会話のように書くとより説得力が生まれて相手の心に残ります。
ポイントは相手の反応を想像すること―――つまり読み手の疑問や反応を取り込んで書くことです。
要は相手の立場に立って書くってことですね。
追伸をつける
これはツァイガルニク効果を利用したものです。
ツァイガルニク効果とは―――「まだ続きがあること」の方が強く記憶に残る現象のことですね。
追伸と言うのは文章の中で最も読まれるだけでなく、そして心に残るものなのでそこに「続きがありそうなこと」を書くことで、より相手の心を離れないようにするってわけですね。
つまり追伸に一番伝えたいことを「続きがありそうな」書き方で書けば、相手の心に残るっていう寸法です。
なのでココに相手に行動してもらいたいことを書けばよいってことです。
【まとめ】社会人は知っておいた方が良いライティング技術
いかがでしょうか。
この他にもリーディングについてだったり、メールの書き方だったりなど、色々なことが例文などを交えて分かり易く纏められています。
仕事でのメールで使えるテクニックとかありますので、社会人なら読んで損はないんじゃないでしょうか。
人を操るという文言は、かなり強くて少し悪いことのように感じるかもしれません。
ですがこれは相手に寄り添う技術です。他人を理解しようとする行為ですので、寧ろより良いことだと思います。
是非活用してみてはいかがでしょうか。
以上。
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